研究内容紹介

組織細胞学(解剖学第一)
連絡先:井関尚一 TEL:076-265-2150 e-mail:siseki@med.kanazawa-u.ac.jp
蛋白性の生理活性物質(酵素,ホルモン,化学伝達物質,増殖因子,接着分子,受容体,転写因子など)とその遺伝子が哺乳動物のどの組織・細胞に発現し,どこに局在するか,また発生や生後発達を含む種々の生理的・病理的条件下でそれがどのように変化するかを解析することにより,当該物質およびそれを産生する組織・細胞の機能を探求する。特に,細胞間および細胞内のシグナル伝達による細胞の増殖や分化に注目する。このため,光顕および電顕レベルの形態学的,組織化学的方法や,分子生物学的,定量的方法を用いて特定の蛋白質およびそのmRNAを検出する。遺伝子クローニングや抗体作成,遺伝子改変動物の使用を積極的に行う。現在,主に次のテーマの研究を行っている。
1.唾液腺における細胞増殖・分化の分子機構
2.精子発生における細胞間相互作用と細胞接着分子

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機能解剖学(解剖学第ニ)
連絡先:尾崎紀之 TEL:076-265-2156 e-mail:kaibou2@med.kanazawa-u.ac.jp
痛みは生体の警告系として重要であるが,必要以上に強い痛みや慢性的な痛みは私達を苦しめる。当教室では痛みのメカニズムの解明に取り組んでいる。なかでも内臓や筋などの深部組織の痛みは頻度が高く臨床的に重要で,しかも皮膚とは異なった特徴をもつので,消化管に代表される内臓痛や筋骨格系疼痛,血管痛の受容伝達のメカニズムや,機能性胃腸症,筋筋膜性疼痛症候群,末梢動脈疾患など,疾患に伴う痛覚亢進のメカニズムを明らかにすることに特に力を入れている。また,内臓脂肪のほとんどない食虫目の実験動物スンクスを用いて,内臓脂肪の前駆細胞の分化のメカニズムや肥満予防の研究に取り組んでいる。

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神経解剖学(解剖学第三)
連絡先:堀修 TEL:076-265-2162 e-mail:osamuh3@staff.kanazawa-u.ac.jp
脳は,神経細胞,グリア細胞,血管内皮細胞など複数の細胞で構成されるが,この中でも神経細胞は環境変化(ストレス)に対して非常に弱く,容易に死に至る(神経細胞死)。一方,グリア細胞の一種アストロサイトは,ストレスに対して強く,その多くは,神経細胞を保護していると考えられる。当研究室では,これまで,ストレス下のアストロサイトから複数のストレス制御遺伝子をクローニングし,それらの機能解析を足がかりに,神経細胞死の阻止に取り組んできた。現在,アストロサイト由来ストレス制御遺伝子及び化合物を用いて,脳梗塞,神経変性疾患(パーキンソン病,筋萎縮性側索硬化症)の克服に取り組んでいる。

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血管分子生理学(生理学第一)
連絡先:多久和陽 TEL:076-265-2165 e-mail:ytakuwa@med.kanazawa-u.ac.jp
心臓・血管の機能を,細胞や分子のレベルで研究しています。心血管系は生命維持に必須のバイタルオルガン(vital organ)であり複雑な調節系によって制御されている研究者の興味をそそる極めておもしろい器官です。心血管系の疾患は,先進国(=高齢化社会)で高頻度の重要疾患です。したがって,これらの疾患に対する有効な治療法確立のニーズは極めて高いと言えます。私たちの研究室では,血管で作用している生理活性因子受容体の研究に力をいれており,過去15年間に3種の新しい受容体を発見し,それらの機能を追求してきました。分子生物学や発生工学の実験技術を用いて作製した受容体遺伝子欠損マウスが病気に罹患しやすいかどうか,病気に罹患しやすい場合にそれはどのようなメカニズムによるのかを,生理学,形態学や生化学の技術を用いて探求しています。この研究の過程で,細胞内で機能する新しい情報伝達分子も発見しました。受容体に結合する薬物や情報伝達分子阻害薬が治療薬となる可能性があり,得られた基礎科学的知見の臨床医学への還元を目指した研究も展開しています。

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分子神経科学・統合生理学(生理学第ニ)
連絡先:三枝理博 TEL:076-265-2173 e-mail:mieda@med.kanazawa-u.ac.jp
行動や様々な生体機能(体温,ホルモン分泌,自律神経機能,等々)は,約24時間周期の概日リズム(サーカディアンリズム)による調節を受けます。したがって,概日リズムの乱れにより様々な健康障害・疾患リスクが増大します。視床下部の視交叉上核に存在する体内時計が中枢概日時計として機能し,概日リズムを発振します。当研究室では,様々な遺伝子改変マウスに,電気生理学,薬理学,組織学,行動学,光遺伝学,分子生物学などの手法を適用し,中枢概日時計の神経ネットワークのメカニズムや,中枢概日時計が行動や様々な生体機能を制御する神経メカニズムについて,研究しています。また,中枢概日時計の乱れにより行動や生体機能のにどのような問題が生じるのかを明らかにし,さらにその乱れを正すために中枢概日時計を自由自在に操作できる技術の開発を目指しています。実験や研究を体験したい方から,学会発表や論文発表を目指す方まで,興味・やる気のある方は歓迎します。

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分子遺伝学(生化学第一)
連絡先:村松正道 TEL:076-265-2176 e-mail:muramatu@med.kanazawa-u.ac.jp
私達が私達であり続けるためには,私達の遺伝情報が正確に次の世代に受け継がれなければならない。そのために私達の細胞は多大なエネルギーと資材を使って遺伝情報を維持している。幾十ものバックアップシステムを持つ遺伝子修復系がその典型である。当研究室で着目している AID/APOBECデアミナーゼは,遺伝情報を守るという枠組みでは異端の存在で,遺伝情報を積極的に変えてしまう活性を持っている。我々あるいは海外の最近の研究によると,遺伝情報を積極的に変えるAID/APOBECの活性は,我々のもつ免疫系によりウイルスを破壊するための抗ウイルス兵器として機能している事が分かってきた。しかし,遺伝情報を変える活性は一歩間違えれば我々自身のゲノム情報も変えてしまうかもしれず,AID/APOBECシステムはまさしく諸刃の剣である。研究室ではAID/APOBECについて,どのような時に抗ウイルス活性を発揮し,どのような時に我々のゲノムを傷つけてしまうのか最新の手法を駆使して研究している。AID/APOBECの活性制御機構やその破綻を解析する事によりウイルス感染症や発ガン機構をより良く理解し,さらには新規診断法や治療法の開発のためのシーズを臨床サイドに提示する事を目標にして研究している。
MRTの学生さんは,国内学会やMRTリトリートで発表できるまで,はたまた国際紙の論文投稿までいくようなケースもあります。また,学生生活をエンジョイしながら,実験手技や科学的思考法を少し学ぶ程度の場合もあります。自分のペースでやりたい事をやりたいだけ,やってもらう,が基本方針です。

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血管分子生物学(生化学第ニ)
連絡先:山本靖彦 TEL:076-265-2182 e-mail:yasuyama@med.kanazawa-u.ac.jp
生体はグルコースをはじめとする糖質を消費し,エネルギー源であるATPを産生することで生命活動を維持している。しかし同時に生体内の糖質はさまざまなタンパク質・脂質・核酸と非酵素的に反応することで後期糖化反応生成物(advanced glycation end-products, AGE)を形成してしまう。最近ではこのような老化を促進し,加齢に伴う現象は“糖化ストレス”とも称されている。例えば高血糖状態である糖尿病は生体内でこのような反応を促進し,動脈硬化・糖尿病腎症・糖尿病網膜症などの血管合併症を引き起こす。糖化ストレスが関わる加齢疾患・代謝疾患・神経変性疾患などを AGE側から,さらにAGEの受容体(r eceptor for AGE, RAGE)側からも生化学的・分子生物学的・実験動物学的アプローチを用いて研究し,分子標的治療薬の開発・応用にも取り組んでいる。最近では,RAGEは自然免疫に関わる重要な分子であることが分かってきたため,研究の領域は炎症・幹細胞・がんにも拡がっている。

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分子細胞病理学(病理学第一)
連絡先:大井章史 TEL:076-265-2190 e-mail:aooi@med.kanazawa-u.ac.jp
癌は一個の細胞の遺伝子変化から始まると考えられているが,臨床的に見つかる癌では様々な遺伝子異常を持った癌細胞の集団からなり,すなわちpolyclonalであると考えられる。Fluorescence in situ hybridizationや multiplex ligation dependent probe amplification を用いて,個々の癌のsubclonalityを明らかにし,癌細胞の個性に合わせた分子標的療法の基礎情報を得る。また,完成された癌のclonal progressionの後を追跡することにより癌化のメカニズムに迫る。

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人体病理学(病理学第ニ)
連絡先:原田憲一 TEL:076-265-2195 e-mail:kenichih@med.kanazawa-u.ac.jp
当教室では,肝臓病の正確な診断および新しい治療への開発など臨床応用を見据えた肝胆道系疾患の基礎的研究を行っています。特に,ウイルス性肝炎,非アルコール性脂肪性肝炎(NASH),薬剤性肝障害,自己免疫性肝炎,原発性胆汁性肝硬変,肝内結石症,胆道閉鎖症,IgG4関連硬化性胆管炎を中心とした病態生理の解明や病型分類の提唱,また肝硬変患者への治療を目的とした脱線維化機構の解析,さらに肝細胞癌や胆管細胞癌の発癌機構について,免疫病理学および分子病理学的解析を進めています。また,再生医療の確立に向け,ヒト肝臓の胆管再生およびstem cellの探求も行っています。

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細菌学(微生物)
連絡先:藤永由佳子 TEL:076-265-2200 e-mail:yukafuji@med.kanazawa-u.ac.jp
グラム陽性嫌気性菌であるクロストリジウム属菌には,ボツリヌス菌,破傷風菌など重篤な疾患を引き起こす菌種が存在することが知られています。一方で,クロストリジウム属菌は人の消化管にも多く常在し,正常な腸内細菌叢を構成する重要な菌種を含んでいることが最近明らかになってきました。当研究室では,このように生体の恒常性維持と疾患に深く関連している本属菌を主な研究対象としています。我々はこれまでに,ボツリヌス菌が産生するボツリヌス毒素が,巧妙な分子機構で体内に侵入する機構を明らかにしてきました。このような研究を発展させて,外来病原性因子と粘膜バリアの相互作用に関する基礎的研究や,上皮バリアを破壊して薬物を送達するDDSへの応用,組織工学への応用,新規治療薬の開発などに挑戦しています。

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寄生虫感染症制御学(寄生虫)
連絡先:所正治 TEL:076-265-2821 e-mail:tokoro@med.kanazawa-u.ac.jp
病原性腸管寄生原虫の検出・同定は,従来の形態学的,顕微鏡的検査から,分子生物学的手法を用いた分子分類へと移行しつつある。この技術を用い,当教室では,寄生虫蔓延地域におけるフィールドワークで採取した糞便を材料に,腸管寄生原虫の網羅的なPCR・シークエンス解析をベースとした寄生虫の多様性解析を実施している。PCRによる検出は,従来法に比較して高感度なため,感染症対策で問題となる無症候性シスト排出者などの低レベル感染を検出でき,また各原虫の遺伝子解析による詳細な多型解析は,臨床情報とのリンクによってその薬剤感受性,病原性を明らかにし,これまでには見えなかった途上国の流行地域における寄生虫の生態学的な実態を明らかにしている

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環境生体分子応答学(衛生学)
連絡先:西條C史 TEL:076-265-2213 e-mail:saijohk@med.kanazawa-u.ac.jp
細胞の分化・増殖・老化を規定する遺伝子の解析
遺伝子修飾と機能の変化
zebrafishを用いた環境汚染物質のモニタリング・可視化
薬物代謝酵素機構を修飾する化学物質とその利用による生体防御
黄砂による環境汚染評価
PTSD・結核・COPDなどの国際疫学調査

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環境生態医学・公衆衛生学(公衆衛生学)
連絡先:中村裕之 TEL:076-265-2218 e-mail:hnakamu@staff.kanazawa-u.ac.jp
当研究室の主な研究テーマは疫学である。疫学はヒトを対象とした研究すべてに渡り,当研究室では,住民を対象とした生活習慣病の疫学から,病院における疾患ベースの臨床疫学まで幅広く研究することができる。さらに疫学の基盤は統計学であるので,具体的な疫学データを用いてこれを習得すれば,公衆衛生学,予防医学の第一線にまで辿り着くことも可能である。またどの分野にも応用が利く点では,将来の臨床医や産業医としても必ず役に立つと言えよう。具体的な研究テーマは「石川県志賀町における生涯一貫型・全住民参加型健康づくり研究」,「金沢市住民の健康調査研究」,「職場におけるメンタルへルスとその予防法の開発」,「環境中化学物質のアレルギーへの影響の評価とその分子病態の解明」などである。21世紀は予防医学の時代であり,その基盤の疫学を基礎から学ぶことができる。

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ウイルス感染症制御学(国際環境保健学)
連絡先:市村宏 TEL:076-265-2228 e-mail:ichimura@med.kanazawa-u.ac.jp
当研究室では,ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)が蔓延しているサハラ砂漠以南アフリカの国の一つケニアにおいてHIV-1母子感染児を追跡調査している。これらのHIV-1感染児の中の長期未発症群/遅発症群と早期発症群を対象に,以下の検討を行っている。(1)網羅的なゲノム多型解析により小児エイズ発症に関わる宿主因子を明らかにする。(2)既報の成人HIV-1感染者の病態進行に関与する宿主因子とHIV-1感染小児の病態進行との関連を解析し,小児エイズ発症に関わる宿主因子を明らかにする。(3)HIV-1感染小児の病態進行に関与するウイルス側因子を明らかにする。小児エイズ発症阻止のための新たな治療標的を見出すとともに,個人差に対応した予後診断および適切な抗HIV-1治療開始時期等に関する治療指針の策定を目指している。

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再生分子医学(分子病態医学)
連絡先:横田崇
赤木紀之
TEL:076-265-2205
TEL:076-265-2207
e-mail:tyokota@med.kanazawa-u.ac.jp
e-mail:tadayuki@staff.kanazawa-u.ac.jp
様々な組織に存在している幹細胞は,増殖・分化することによってその組織を構成する種々の細胞を作り出している。幹細胞のこのような性質から,近年では,再生医療への応用も期待されている。当研究室では,幹細胞の中でも特に胚性幹細胞(ES細胞)に着目して,研究を行ってきた。これまでに,ES細胞に特異的に発現している様々な遺伝子をクローニングし,それらの遺伝子のES細胞における役割を明らかにすることによって,ES細胞における増殖・分化の制御機構の一端を明らかにしてきた。また最近ではES細胞研究から得られた知見をもとに,癌組織に存在すると考えられている癌幹細胞に関する研究も始めている。

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脳神経医学(細胞遺伝子学)
連絡先:河ア洋志 TEL:076-265-2363 e-mail:kawasaki@med.kanazawa-u.ac.jp
脳神経系の研究を体得するMRTプログラム
「脳」は最も複雑で,おもしろい謎に満ちた臓器です。私たちは脳神経系の仕組みを遺伝子工学を用いて調べています。この仕組みの理解は再生医学,脳機能異常や脳神経疾患の理解にもつながります。詳しい研究内容はホームページ (http://square.umin.ac.jp/top/kawasaki)を見て下さい。
研究室では,医学英語,知識,論理思考,プレゼン技術や実験技術を基本から指導します。これらは将来的に必要となりますが,医学類の講義ではあまり出てきませんので,これらの点を重視したいと思います。実りある時間となるように基礎的な点から丁寧に指導するので,予備知識や経験がなくとも心配はいりません。
研究の楽しさや面白さなどを共有できる部活のような研究室です。疑問や質問があれば気軽に上記まで連絡して下さい。また興味があればいつでも研究室へ遊びに来て下さい。ワクワクする面白さを感じると思います。
研究室の場所は医学類E棟6階で,詳細は下記を見て下さい。
http://square.umin.ac.jp/top/kawasaki/Contact_-_Access.html

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革新ゲノム情報学
連絡先:田嶋敦 TEL:076-265-2715 e-mail:atajima@med.kanazawa-u.ac.jp
ヒトゲノムを構成するDNAの塩基配列概要版が発表された2001年以降,医学関連の研究論文数は著しく増加し,このことは医学研究におけるゲノム情報の重要性を反映した結果といえます。近年では,次世代シーケンサーと呼ばれる高速配列決定装置が登場したことにより,ヒト一人のゲノム配列を数日で決定できるようになりました。加えて,研究から得られた知見を基盤に,シーケンス情報に基づき疾患診断や治療指針を決定する「クリニカルシーケンス」も個の医療として始まりつつあります。疾患の病態解明には,ゲノム配列だけでなく,遺伝子を含む全ての転写産物とそれらを制御する領域ならびに因子をネットワークとして理解することが必要です。私たちの分野は次世代シーケンサーで得られる膨大な塩基配列情報を医学研究に活用し,疾患発症機序の理解,新たな治療法および予防医学へ応用していくことを目指しています。

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子どものこころの発達研究センター
連絡先:東田陽博 TEL:076-265-2455 e-mail:haruhiro@med.kanazawa-u.ac.jp
最近国内外において,“子どものこころの医学”が世論の大きな関心を得ています。深刻な少子化・人口減少問題や,最近の疫学研究で自閉症関連疾患の生涯有病率が実に人口の1-2%程度にまで急激に増加していることなどの理由から,子どものこころの問題は,21世紀の我が国および国際社会における重要課題の一つです。「子どもの発達と学習,社会性の記憶,社会性と行動の障害」をこころが宿る脳の機能障害ととらえて,そのメカニズムを解明するのみならず,「脳を育み機能障害を克服するための研究法・診断法・治療法」を提案するための教育研究を行っています。1)マウスをモデル動物とした,ヒト自閉症・広汎性発達障害に関わる遺伝子ネットワークの解明,遺伝子診断への応用,2)遺伝子改変技術によって作出されたマウスの行動科学的解析と,対象遺伝子の脳形成,高次脳機能,精神疾患における機能の解析,3)自閉症を代表とする発達障害を生み出す生物学的要因と社会性に関与するオキシトシンの脳内作用についても研究しています。

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消化器内科学(内科学第一)
連絡先:金子周一 TEL:076-265-2233 e-mail:skaneko@m-kanazawa.jp
人体は外部の環境変化に対して恒常性を維持する機構を有している。消化器,糖尿病・内分泌代謝,腎臓・膠原病・高血圧,循環器をはじめとするすべての疾病は,火栄養やストレスなどの外的環境による恒常性の破綻から生じます。教室では臓器別疾患の枠を超えた共通の生命現象と臓器間ネットワークから疾病を理解することで,疾病の新しい診断法と治療法を開発することを目指しています。習得できる技術は包括的発現遺伝子解析,新規機能性タンパク質の同定と機能解析,遺伝子改変動物を用いた機能解析,各種疾患モデル動物の作成と解析,培養細胞を用いた基礎実験などです。臨床応用を目指した基礎研究に興味を持つ学生の参加をお待ちしています。

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循環器病態内科学(内科学第ニ)
連絡先:山岸正和 TEL:076-265-2259 e-mail:myamagi@med.kanazawa-u.ac.jp
心臓や血管,ホルモン,腎臓,消化器などの臓器の働きの制御が破たんすることにより病気が発症してきます。私たちはその原因と治療法を包括的に研究しています。循環器分野では心不全,不整脈の遺伝子学的研究やiPS細胞等を用いた解析と再生治療,動脈硬化に関する脂質,代謝異常の分子遺伝学的研究,血管内超音波法による冠動脈硬化症の形態及び機能的評価などです。血圧や血糖のホルモンによる制御に関する研究では,膵臓以外に血管や骨格筋,脂肪組織における調節機構,特にエピジェネティクスについて研究し,糖尿病治療における膵島移植についても研究しています。免疫の破たんによるリウマチや膠原病,慢性腎炎では特にIgG4との関連が強いため,IgG4と腎炎や血管病,糖尿病との関係について,臨床及び動物モデルを樹立し本疾患の病態の解明に取り組んでいます。リクマチ疾患においては,関節炎モデル動物を用いてRAにおけるケモカインの役割について研究し,炎症性大腸疾患におけるサイトカインや免疫異常についても研究しています。

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血液内科学(内科学第三)
連絡先:中尾眞二 TEL:076-265-2274 e-mail:snakao@med3.m.kanazawa-u.ac.jp
白血病やリンパ腫などの血液腫瘍は,化学療法や分子標的療法の効果が得られやすい代表的な悪性腫瘍であるが,治癒を得るためには,宿主の免疫による悪性細胞の破壊が必要と考えられている。当研究室では,同種造血幹細胞移植という強力な免疫療法によって血液腫瘍細胞が攻撃されるメカニズムを解明し,その作用を増強することによって治癒率を向上させようとしている。特に,NK細胞による抗白血病効果を高めるための様々な工夫を行っている。一方,白血病は「造血幹細胞の腫瘍化」であることから,その免疫学的制御を解明するためには,正常造血幹細胞に対する免疫反応を解明する必要がある。このため,「正常幹細胞に対する自己免疫反応」が原因となって発症する再生不良性貧血のメカニズムについても検討している。最近,一部の再生不良性貧血患者では,細胞傷害性T細胞からの攻撃を免れるために,自己抗原を提示するHLA分子を欠失させた造血幹細胞によって造血が支持されていることを見出した。

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脳老化・神経病態学(神経内科学)
連絡先:山田正仁 TEL:076-265-2293 e-mail:m-yamada@med.kanazawa-u.ac.jp
脳神経系の疾患について診療や研究を行っています(http://neurology.w3.kanazawa-u.ac.jp/)。主な研究テーマは,脳における蛋白質の異常な蓄積を特徴とする病気(アルツハイマー病,プリオン病,パーキンソン病など)の根本的治療法の開発,そうした疾患を正確に診断するための画像研究(PETなど),免疫の異常が原因で起こる神経系の疾患(神経免疫疾患)の研究などです。患者さんの診察や検査から,研究室での分子レベルの実験,認知症早期発見のための地域でのフィールド研究まで,さまざまなアプローチを学ぶことができます。詳細は上記の連絡先までお問い合わせください。

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精神行動科学(神経精神医学)
連絡先:三邉義雄 TEL:076-265-2300/2307 e-mail:minabe@med.kanazawa-u.ac.jp
1)発達障害,2)薬物依存と気分障害,3)統合失調症の3つの分野についての研究を行っている。発達障害の研究では,自閉症の早期診断と新規治療法の開発を目指した研究を行っている。薬物依存と気分障害の研究は,薬物依存やストレスの動物モデルが用いられ,依存やうつ病に共通して関わる報酬系の側坐核に着目し,シナプス伝達を司る分子の発現や機能の変化についての研究を行っている。統合失調症については,最大の問題である認知機能障害のメカニズムとして大脳皮質 GABA作動性介在ニューロンの変化についての研究を行っており,介在ニューロンに特異的でその機能に重要な役割をもつ遺伝子の発現を統合失調症と対照例の死後脳組織を用い解析している。

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核医学
連絡先:絹谷清剛 TEL:076-265-2333 e-mail:kinuya@med.kanazawa-u.ac.jp
核医学・放射性医薬品と聞くと恐いですか?医療の中では,放射性医薬品が沢山使われています。診断から癌の治療まで様々な使われ方がされています。 PET(ペット)という検査のことを聞いたことはないでしょうか。癌の診療には不可欠な検査になっていますし,認知症などの神経・精神疾患の診断に今後益々重要性をましてくるはずです。そのような診療の中でのデータを使った研究(臨床研究)が数多く実施されています。皆さんの好奇心をあおり立てる画像を沢山目にすることができるでしょう。また,実験室での放射性化合物を使った基礎研究も,関連施設との協同で脳研究,癌研究,循環器研究など多岐にわたることが行われています。

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皮膚分子病態学(皮膚科学)
連絡先:濱口儒人(医局長) TEL:076-265-2343 e-mail:yasuhito@med.kanazawa-u.ac.jp
膠原病で検出される血清中の自己抗体に関して,主要なものは医療検査として測定が可能だが,通常の検査で検出できない抗体が実際には数多く存在する。当教室では,全身性強皮症にみられる自己抗体(抗U3-RNP抗体,抗Th/To抗体ほか)や皮膚筋炎・多発性筋炎や間質性肺炎にみられる自己抗体(抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体,抗Mi-2抗体,抗CADM-140抗体)などを免疫沈降法で測定している。これらの自己抗体が明らかになることは,各症例の診断,治療の選択,予後の推定に非常に有用である。また,悪性腫瘍を合併する皮膚筋炎に検出される新規の自己抗体(抗155/140抗体)を当教室で発見し,世界的に大きな反響を受けている。

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肝胆膵・移植外科学(外科学第ニ)
連絡先:田島秀浩 TEL:076-265-2362
TEL:070-6956-0385
e-mail:hidetaji@staff.kanazawa-u.ac.jp
1)がん細胞培養株や臨床検体から得られた材料(切除標本,腹膜中皮細胞など)を用いた検索:がん細胞培養株における遺伝子や蛋白の解析,切除標本を用いたリンパ節転移状況の検索や免疫組織染色など。
2)小動物(ラット,マウス)を用いた発がん実験,薬剤の効果判定:ラットを用いた消化管逆流モデル作成(手術),マウスにがん細胞株を接種し,抗がん剤の効果を検討するなど。
3)内視鏡手術シュミレーターを用いたトレーニング:腹腔鏡下胆嚢摘出術を中心とした手術シュミレーション。

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脳・脊髄機能制御学(脳神経外科学)
連絡先:中田光俊 TEL:076-265-2384 e-mail:mnakada@med.kanazawa-u.ac.jp
中枢神経系(脳および脊髄)は生命や人格,高次神経機能などに直接関わりを持つ臓器である。脳神経外科学は,外科的治療を行う中枢神経系疾患の学問である。脳・神経疾患の原因と病態を究明し,その原因を外科的手術,あるいはその他の手段により取り去ることによって脳・神経機能を改善・回復させることを基本目標としている。主たる対象疾患は,脳腫瘍,脳血管障害,頭部外傷,先天性奇形,機能的疾患,脊髄疾患である。治療においてはより低侵襲的でより確実な方法を追及し,難治性疾患に対しては,新しい治療法の開発に挑戦する。また,脳機能を解明し,21世紀の神経科学の発展に貢献する。

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泌尿器集学的治療学(泌尿器科学)
連絡先:溝上敦 TEL:076-265-2393 e-mail:mizokami@staff.kanazawa-u.ac.jp
(1)前立腺癌の研究
前立腺癌は男性の癌の中で最も発生頻度が高い癌で,その克服は大きなテーマである。前立腺癌は男性ホルモン依存性癌であるため,その増殖に重要な役割を有しているのがアンドロゲン受容体(AR)である。ARを介する癌の増殖に様々なホルモン,増殖因子,がん遺伝子,転写共役因子などが関与しており,これらAR関連因子を標的とした治療法が期待されている。
(2)精子形成のジェネティック,エピジェネティック制御の研究
現在の少子化社会において不妊治療への社会の期待は大きい。男性不妊症の多くは精子形成障害に因るため,精子形成のジェネティック,エピジェネティック制御の解明が重要な研究テーマとなっている。上記研究に関し,私達は臨床応用を視野に入れた様々な研究に取り組んでおり,国際的に評価されてきた。

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耳鼻咽喉科・頭頸部外科学(耳鼻咽喉科学)
連絡先:吉崎智一 TEL:076-265-2410 e-mail:tomoy@med.kanazawa-u.ac.jp
耳鼻咽喉科・頭頸部外科は,聴覚・嗅覚・味覚などの感覚器を中心とする神経科学,気道・食道などの生存に必須の臓器に対する外科学,感染・アレルギー・腫瘍に関連する免疫装置,など幅広い分野が研究対象です。とくに,現在増加しているウイルスによる頭頸部癌発癌機構,頭頸部癌の機能温存治療法の開発,アレルギー性疾患の増加など衛生仮説に代表される環境の変化に伴う疾病構造の変化,また,高齢者の増加に伴う嚥下機能評価とその対策などに取り組んでいます。

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腎臓内科学(臨床検査医学)
連絡先:和田隆志 TEL:076-265-2499 e-mail:twada@m-kanazawa.jp
血液情報統御学では,未病から疾患までの過程において,新たな診断や,病態解析法,バイオマーカーの探索を中心とした研究を行っております。具体的には,腎臓病の病態解析,診断,活動性,予後評価の確立を試みております。また,腎臓はホメオスターシスに寄与する臓器です。このホメオスターシスに関与する多臓器間ネットワークの研究を進めています。さらに臨床的に腎臓と眼に障害を生じる腎コロボーマ症候群の遺伝子診断法を確立しており,臨床応用,病態解明を試みています。また,血液を用いた新たな消化器癌診断方法の開発を目指し,血液細胞の全遺伝子発現解析による病態解析を進めています。

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免疫学
連絡先:華山力成 TEL:076-265-2727 e-mail:hanayama@med.kanazawa-u.ac.jp
私達の研究室では,新たな細胞間情報伝達機構として注目されているエクソソームという分泌膜小胞の研究を行っています。エクソソームは,分泌細胞由来の蛋白質・脂質・mRNA・microRNA等を運搬し,免疫・老化・癌・ウイルス感染などに深く関与していると考えられていますが,その生理作用は未だにほとんど解明されていません。そこで私達は,分子生物学,遺伝子改変マウス,生体内イメージング技術などを用いてエクソソームの生理的機能と生体内動態を明らかにしたいと考えています。更に近年,アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患を引き起こす種々の蛋白質がエクソソームによって細胞外へと放出される事が明らかになっており,エクソソームの研究を発展させることにより,これらの疾患の治療に役立てることを目標にしています。
[学生への指導方針]
生命科学研究の基本的技術と知識を初歩から応用まで丁寧に指導致します。上記の研究課題に取り組む過程で,分子生物学や細胞 生物学の種々のテクニックを覚え,日々発表される論文を的確に評価できる力を養うよう指導します。研究の面白さを体験してみたいという方なら,どなたでも歓迎致します。

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法医学
連絡先:塚正彦 TEL:076-265-2222 e-mail:zukamasa@med.kanazawa-u.ac.jp
異状死体の大半は病死です。なかでも内因性急死の死後診察は経験のある医師でも困難な場合があります。内因性急死の三分の二は心臓・大血管及び頭蓋内出血によって占められますが,当研究分野では,そのいずれにも関わる「血管壁組織脆弱性」をキーワードに研究を進めています。具体的には形態観察を土台としたゼラチナーゼ(A及びB:MMP-2/MMP-9)解析を軸にしています。MRTでは法医解剖の見学等を通じて,形態診断学の基礎となる肉眼解剖並びに病理組織学的解析に慣れ親しんでもらいます。一方,個人医学(診療)に応用するべく,ヒトゼラチナーゼ解析等成果はその都度各々の法医事例に還元するとの立場をとり,この個別事例(症例)への貢献こそが社会医学に属する研究分野では,異色の存在といえます。研究に興味を持ちつつ個人医学と社会医学とのバランスを考えている学生さんには,お勧めの場所ではないでしょうか。

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細胞分子機能学
連絡先:安藤仁 TEL:076-265-2450 e-mail:h-ando@med.kanazawa-u.ac.jp
睡眠や糖・脂質代謝など生体の様々な行動や生理機能には,24時間を1周期とする概日リズム(circadian rhythm)が認められる。このリズムは身体の状態を外部環境(昼夜)に合わせるために重要であり,このリズムと外部環境とがずれた「時差ぼけ」状態では身体に様々な不調をきたす。近年,概日リズムは,時計遺伝子群からなる細胞内体内時計が発振していることが判明し,さらに,体内時計の障害により高血圧,糖尿病,癌などのいわゆる生活習慣病が惹起されることが明らかになってきた。そこで我々は,体内時計障害が生活習慣病をもたらす機序を解明し,その治療薬を開発するための研究を行っている。MRTでは,自分自身で,動物実験を中心とした研究を実施し,結果を解析・議論した上で,学会や国際誌に発表を行うことにより,優れた医師や研究者になるために必要な科学者としての視点を学んでもらう。

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分子生体応答学(がん進展制御研究所)
連絡先:向田直史 TEL:076-265-6735 e-mail:mukaida@staff.kanazawa-u.ac.jp
白血球走化因子であるケモカインは,白血球浸潤が認められる炎症反応のみならず,発がん・がんの進展過程においても重要な役割を果たしていると考えられている。本研究室では,ケモカインの発がん・がんの進展過程における役割の解析を通して,新たながん治療法の開発を目指している。この目標の達成を目指し,ケモカイン関連遺伝子欠損マウスを用いて,種々の発がんモデル・転移モデルにおける病態を分子・細胞レベルで解析して,腫瘍部位に存在する腫瘍細胞・骨髄系細胞・線維芽細胞に対する,各々のケモカインの病態生理学的作用の解明を行っている。

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免疫炎症制御学(がん進展制御研究所)
連絡先:須田貴司 TEL:076-264-6720 e-mail:sudat@staff.kanazawa-u.ac.jp
私たちは細胞死について研究しています。激しい物理化学的ストレスで細胞が受動的に死ぬ場合は,ネクローシス(壊死)と呼ばれる死に方をします。これに対しアポトーシス(枯死)は,ウイルス感染細胞など,生体にとって危険・余分な細胞の積極的な(プログラムされた)細胞死です。ところが最近,外見的にはネクローシスの特徴を示すプログラム細胞死が見つかりました。また,死細胞は様々な生理活性因子を放出して,周囲の細胞に情報を発信していることが分かってきました。細胞死にまつわる新しい発見は今も続々となされています。細胞死の変調はがん,神経変性疾患,肝炎,糖尿病など様々な疾患を引き起こします。興味のある方は,我々と一緒に細胞死の不思議に挑んでみませんか。

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遺伝子・染色体構築学(がん進展制御研究所)
連絡先:平尾敦 TEL:076-264-6755 e-mail:ahirao@staff.kanazawa-u.ac.jp
幹細胞は,組織を構成細胞する階層構造の頂点に立ち,多系統にわたる分化細胞を生み出すとともに,自身を造り出す自己複製能を持つ細胞である。がんは,組織幹細胞が前駆細胞を経て分化するいずれかの段階で遺伝子変異およびエピジェネティックな変化が加わることによって,悪性形質を獲得する現象である。がんは正常な細胞動態制御システムが破たんした状態であるものの,正常組織細胞の運命決定システムの基盤上で,がんとしての様々な振る舞いを見せている可能性が考えられる。本研究分野では,幹細胞研究を通して発がんメカニズムを知り,がん治療薬開発に向けた研究を行っている。

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腫瘍制御学(がん進展制御研究所)
連絡先:源利成 TEL:076-265-2792/2798 e-mail:minamoto@staff.kanazawa-u.ac.jp
がんは多数の遺伝子変異や分子異常の多段階的な集積,宿主(ヒト)の生体反応と環境要因が複雑に組み合わさることにより発生し,進行します。私たちは大腸がんをおもな対象にして,遺伝子や分子の異常をいろいろな角度から調べ,がんの病態(悪性度,再発・転移,治療に対する感受性/耐性など)診断や治療に役立てることを目的に研究しています。とくに,がん関連遺伝子の変異,構造や発現の異常,メチル化などのエピジェネティク変化を中心に解析を進めています。また,大腸がんの研究から,がんの治療標的となる新しい分子を発見しました。そして,この標的分子の病的作用を調べるとともに,大腸がんをはじめとする種々のがんに対する新しい治療法の開発に取り組んでいます。

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腫瘍動態学(がん進展制御研究所)
連絡先:松本邦夫 TEL:076-264-6745 e-mail:kmatsu@staff.kanazawa-u.ac.jp
がんは“再生・修復につながらない傷”に例えられます。正常組織には傷害に対して組織の再生(再構築)に至る仕組みが備わっている一方,組織再生を担う仕組みは悪性腫瘍の本態と言える浸潤や転移の生物学的背景となります。HGF(肝細胞増殖因子)は細胞増殖を促すのみならず,ダイナミックな3次元(3-D)形態形成誘導を発揮することにより組織の再生を担う一方,がんの浸潤・転移に深く関与する生理活性タンパク質です。私達は組織形成・再生を支えるHGFによる3-D形態形成のメカニズム,がんの浸潤や転移の仕組みを研究するとともに,これらに基づいて病気の治療につなげる創薬研究も進めています。

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腫瘍分子生物学(がん進展制御研究所)
連絡先:高橋智聡 TEL:076-264-6750 e-mail:chtakaha@staff.kanazawa-u.ac.jp
ヒトがんを理解し,克服するためには,患者さんから頂いたがんを解析することも必要ですが,遺伝学的・分子生物学的・薬理学的な解析の容易なモデル細胞・動物系を創出し,コントロールの行き届いた実験を行うことも必要です。私たちは,ヒトがんにおいて高頻度で観察される遺伝子変異をマウスに導入することによって,発がん・転移・薬剤耐性・がん幹細胞等の悪性形質を反映するモデル系を作製しています。モデル系がシンプルであるほどに,得られるデータの量や確度が高くなり,そこで得た「ものさし」を用いて,実際のヒトがんを効率的かつロジカルに解析することが可能になります。私たちは,また,このようなモデルを用いて,がんを攻略する時の搦め手となる可能性のある新規パスウェイを見出しています。最近では,RBがん抑制遺伝子の多くの新規機能や,がん幹細胞の成立・維持に必要な代謝様態の解明など行っています。

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分子病態学(がん進展制御研究所)
連絡先:後藤典子 TEL:076-264-6730 e-mail:ngotoh@staff.kanazawa-u.ac.jp
癌と癌幹細胞に注目し,基礎研究から臨床へと連続する研究の展開を目指しています。最先端の分子生物学,細胞生物学的手法,さらにはシステム生物学理論も組み合わせて,癌の早期発見や個々の患者に最適な治療法を選択するための診断マーカーの抽出,そして新しい抗がん剤開発のための新たな分子標的の発見を試み,トランスレーショナルリサーチへと展開しています。
基礎研究では特に,乳癌や肺癌など固形腫瘍の癌幹細胞が生体内に棲みつく仕組みを明らかにすることを目指しています。ヒト乳癌臨床検体から,癌幹細胞を培養することにも成功しました。培養皿の中に球状の塊となって棲みつく癌幹細胞を調べ,癌の根治を目指して一緒に研究しませんか。

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腫瘍遺伝学(がん進展制御研究所)
連絡先:大島正伸 TEL:076-264-6760 e-mail:oshimam@staff.kanazawa-u.ac.jp
不治の病と言われていた『がん』ですが,早期発見や治療技術の発展により,転移がなければ80%以上の患者が生存できる時代になりました。しかし,依然として悪性化した『がん』に対する特効薬はなく,進行がんによる生存率は低いのが現状です。一方で,分子生物学やゲノム解析,幹細胞科学の発展により,『がん』が発生して悪性化するメカニズムが,まさに今,明らかにされつつあります。世界のがん研究領域では,『がん』の本態解明に迫る時代の始まりを迎えている感があります。腫瘍遺伝学研究分野では,がんによる死亡の原因として重要な転移・再発機構を明らかにするために,遺伝子改変マウスや,がん細胞の移植,転移モデルを駆使して,がん細胞と正常組織による生体反応の複雑な相互作用に焦点を当てた研究を展開しています。この研究を通して,進行がんに対して有効な薬が開発されることが,私達の最終的な目標です。
http://genetics.w3.kanazawa-u.ac.jp/index.html

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遺伝子改変動物学(実験動物研究施設)
連絡先:大黒多希子 TEL:076-265-2460 e-mail:tdaikoku@kiea.m.kanazawa-u.ac.jp
ヒト疾患モデル動物は病態の解明や,診断・治療法の開発に非常に有用です。遺伝子改変動物分野では,ヒトサンプルの採取が特に困難である子宮の疾患(不妊症や子宮体癌など)のモデルマウスを遺伝子改変によって作出すること、作出したマウスを用いて疾患に関わる分子機構の解明および治療法の開発を行うことに着目して研究を展開しています。また,他分野の先生方と共同研究を展開し,子宮疾患以外の疾患のモデル動物の作出も精力的に行っています。

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トレーサー情報解析分野(アイソトープ総合研究施設)
連絡先:柴和弘 TEL:076-265-2470 e-mail:shiba@med.kanazawa-u.ac.jp
現代は超高齢化社会かつ高度なストレス社会であり,アルツハイマー病を含む認知症やこころの病気などの脳高次機能に関連した様々な疾患が増加してきており,早期診断・早期治療の必要性が高まっている。また,少子化時代を迎える一方,子どものこころも深刻な危機にさらされており,子どもの発達障害を含むさまざまなこころの病に対する科学的な探求が必要である。当研究室では,遺伝子改変動物を含む動物病態モデルを用いて,認知症やこころの病気のメカニズムに基づいた神経機能変化をSPECT/PET用分子イメージング剤により画像化し,認知症やこころの病気の早期診断法や早期治療による治療効果判定法の確立を目指し,SPECT/PET用分子イメージング剤の開発研究を行っている。

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ゲノム機能解析学(遺伝子研究施設)
連絡先:堀家慎一 TEL:076-265-2775 e-mail:sihorike@staff.kanazawa-u.ac.jp
私たち人の体は約200種類もの細胞から構成されているが,それらはたった1つの受精卵から派生しており,遺伝情報はすべて同一である。したがってそれぞれの細胞は,役割に応じた必要な遺伝情報のみを適切に使用するようにコントロールされているが,その役割を担っているのが「エピジェネティクス」である。エピジェネティクス制御の破綻は,がん,神経疾患,生活習慣病等,様々な疾患の直接的な要因となるだけでなく,エピゲノムは生活環境により変化しうることから,病気のなりやすさや薬効の個人差など,我々の「個」の違いに大きな影響を与えていると考えられている。さらに,iPS細胞などを用いた再生医療の実用化を目指す上でも,細胞が特定の機能を獲得する過程でエピゲノム変化がどのように関わっているのかを明らかにする必要があり,エピジェネティクス研究は極めて重要な課題となっている。
私たちの研究室では,エピジェネティクスによる遺伝子発現制御メカニズムの解明に取り組んでいる。ヒト染色体改変技術やゲノム編集技術などの手法を用い,マウスES細胞やヒトiPS細胞から様々な疾患モデル細胞を樹立し,エピゲノムを介した疾患発症機序の解明に取り組んでいる。

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代謝生理学(新学術創成研究機構 栄養・代謝研究ユニット)
連絡先:井上啓 TEL:076-265-2840 e-mail:inoue-h@staff.kanazawa-u.ac.jp
心・脳血管疾患などの発症リスクを高めるメタボリックシンドロームは,肥満を要因として耐糖能異常・脂質異常・高血圧を呈する病態であり,健康寿命の延伸を妨げる重要疾患として捉えられています。このメタボリックシンドロームの主要病因として,インスリン抵抗性,すなわちインスリン作用の障害が知られています。近年,インスリン抵抗性の発症に,肝臓・筋肉・脂肪といったインスリン感受性臓器の障害だけでなく,中枢神経・膵臓といった非インスリン感受性臓器が関与している事,さらには,それらの臓器が互いに影響しあい,病態を作り上げていくという事が分かってきました。生体統御学部門では,個体の糖脂質代謝制御の要である肝臓と中枢神経とのクロストークをモデルとして,臓器連関を担うメカニズムとその異常に関しての研究教育に取り組んでいます。具体的には,1)肝臓におけるインスリン作用,特に糖脂質代謝制御の仕組みの解明,2)中枢神経と肝臓との臓器連関の仕組みと重要性の解明,3)中枢神経・肝臓連関の仕組みを用いたメタボリックシンドロームの新規治療・予防法の解明に取り組んでいます。

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神経発生学(新学術創成研究機構 数理神経科学ユニット)
連絡先:佐藤純 TEL:076-265-2843 e-mail:makotos@staff.kanazawa-u.ac.jp
当研究室ではショウジョウバエの脳をモデルとして神経回路の形成機構とその機能を研究しています。ハエはほ乳類に比べて手軽に実験をすることができますが,最近では数理解析という手法を使うことによってさらに効果的に研究を進めようとしています。注目している現象を数学的なモデルで表現し,コンピューターシミュレーションすることによって,直感的には得られないような予測をすることができます。MRTプログラムでは研究室内の講習会を通してプログラム言語 MatLabを習得してもらい,生命現象を数理解析するスキルを身につけて頂きます。数学と言っても高校数学が理解できていれば十分ですし,MatLabは初心者向けの言語ですので,ハードルは高くないと思います。数理解析はノート PCさえあればいつでもどこでもフレキシブルに研究を進めることができるので,医学類の学生に適した研究手法だと思います。興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせ下さい。
http://fsosato.w3.kanazawa-u.ac.jp/index.html

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内分泌・代謝内科学
連絡先:篁俊成 TEL:076-265-2711 e-mail:ttakamura@m-kanazawa.jp
私たちの研究室は,過栄養という外的ストレスに対する肝臓の内的応答としての代謝リモデリング,および肝臓由来新規ホルモン(ペパトカイン)を介した臓器間ネットワークに興味を持って研究しています。
肝臓における糖質・たんぱく質・脂質,各代謝経路間のクロストークによるエネルギー代謝の恒常性と破綻の分子機構から,糖尿病に対する食事・運動・薬物療法を考えます。
これまで同定したユニークな2つのペパトカイン,Selenoprotein PおよびLECT2の機能解析と,それらの受容体の探索を通じて,代謝を調節する臓器連関の研究を進めています。さらに出口研究として,ペパトカインのアッセイ系を樹立し,ペパトカインの血中レベルが疾病を予知しうるかを疾病・検診コホートの前向き研究で検証しています。
新しく取り組む3大学共同大学院先進予防医学研究科では,疫学・臨床に端を発した基礎研究,そして代謝疾患の臨床に応用できる医療の開発研究を行います。

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医学類長からのメッセージ

参加研究分野

参加手続き

パンフレット