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MRTリトリート

2023/08/19-20
東北大学星陵キャンパス

2023年8月19日と20日の2日間にわたり、東北大学星陵キャンパス星陵会館で第13回東日本研究医養成コンソーシアム「夏のリトリート」が開催されました。主幹校である東北大学の学生と教員による協力で、現地とオンラインのハイブリッド形式で行われました。参加者は11大学(北海道大学、東北大学、東京大学、千葉大学、新潟大学、群馬大学、山梨大学、順天堂大学、慶應義塾大学、横浜市立大学、および金沢大学)から118名(学生93名、教員25名)が集まりました。本学からは、新井雄大さん(5年生)、大薮樹生さん(3年生)、金子優作さん(3年生)、筆宝博隆さん(2年生)、オンラインでの参加者(3名)、そして教員からは長田講師と三枝教授が参加しました。
19日(土)13:00から開会式が行われ、東北大学大学院医学系研究科長・医学部長 石井直人教授から開会のご挨拶を頂きました。また、東北大学医学部医学科6年廣田 嵩人さんが事務局を代表して挨拶し、事務局のスタッフが他大学の学生との交流を楽しみに準備してきたことを伝えていました。続いて、特別講演@では、東北メディカル・メガバンク機構(TMM)機構長 分子医科学分野 山本雅之 教授より「分子とマウスの研究からヒトの研究・宇宙の研究へ」というタイトルでご講演頂きました。ヘム合成系酵素の遺伝子クローニング、転写因子が関与する生体防御機構の解明など、これまでの数多くの研究成果に加えて、東日本大震災からの創造的復興に向けて設立されたTMMが目指す医学・創薬研究の基盤整備について、さらには、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」にマウスを送り、宇宙空間でのストレスの影響を評価した研究を紹介していただきました。分子からマウス、ヒトへの研究へと範囲を広げながら、将来の医療に寄与する可能性も示していただき、参加者に新たな視点や刺激を提供して下さいました。
その後、4演題の学生口頭発表(1日目)が行われました。最初の演者として本学の新井雄大さんが「ボツリヌス菌の感染防御に寄与するヒト腸内細菌の分離・同定」というテーマで発表しました。どの発表の後にも、フロアの学生から多くの質問が寄せられ、時間が超過するほど活発な議論が行われました。その後のポスターセッションでは、27のポスター演題が5グループに分かれて発表され、こちらも活発に質疑応答が行われました。口頭発表とポスターセッションの座長も各大学の学生によって行われ、素晴らしい経験になったことと思います。1日目の全ての演題が終了した後、宿泊先の仙台ヒルズホテルに移動し、感染対策を取りながらの夕食会となりました。和やかな雰囲気のなか、各大学の学生代表からは大学生活や研究プログラムなどについてそれぞれの大学の特色が紹介されました。学生がとても楽しそうに交流している様子を見て、対面開催の素晴らしさを改めて実感しました。
翌20日(日)は、5演題の学生口頭発表(2日目)から始まりました。その後、特別講演Aが行われ、東北大学大学院医学系研究科 糖尿病代謝内科学分野 片桐秀樹 教授から「臓器間ネットワークによる代謝制御機構 発見から応用へ」というタイトルでご講演頂きました。生体が糖や脂質代謝の恒常性を維持するための臓器間の神経シグナルを利用していることを明らかにし、現在はこの臓器間の神経ネットワークを利用して糖尿病の根治療法の開発を目指していることを紹介していただきました。ご自身の医学研究に対する考えや様々な壁にぶつかったときにどのように考えてそれらを乗り越えてきたかも語って下さり、今後の研究やキャリアに大変参考になるお話を伺うことができました。
最後の閉会式では、表彰式があり、新井雄大さんの発表が優秀発表賞に選ばれ、賞状と記念品が贈呈されました。来年(2024年)は群馬大学の主幹で、8月17日(土)、18日(日)に伊香保温泉で開催する予定です。最後に、夏のリトリート参加にあたりまして金沢大学医学類よりご支援いただきましたことに心より感謝申し上げます。

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2023/07/22
KKRホテル金沢

第17回MRTプログラム・学内リトリートを開催しました。従来、学内リトリートは宝町キャンパスにて実施しておりましたが、今回は初めての試みとして第5回十全学術交流会にて実施しました。金沢大学十全医学会が主催する十全学術交流会は、金沢大学に縁のある医学系研究者が学内外から集まる情報共有・交流の場です。MRTプログラムからは新井雄大さん(5年生・細菌学)が「ボツリヌス菌の感染防御に寄与するヒト腸内細菌の分離・同定」と題して研究成果を発表しました。学外の参加者からも数多くの鋭い質問が寄せられ、活発な質疑応答がなされました。その後、本学医学部をご卒業され、第一線でご活躍されている学内外の3名の先生方(近藤 悟先生:金沢大学附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科;土原 一哉先生:国立がん研究センター 先端医療開発センター/橋渡し研究推進センター;岡田 尚巳先生:東京大学 医科学研究所 遺伝子・細胞治療センター)によるご講演がありました。学生にとって直接の先輩にあたる演者の先生方は大変良いロールモデルであり、MRTプログラムを通じて研究活動を深めるにあたって大変良い刺激になったと思います。講演終了後の交流会には学生も参加し、学内外の先生方と親交を深める良い機会となりました。今回、発表した新井さんは、8月19・20日に本学を含む11大学合同での東日本リトリート(仙台市)においても発表予定です。最後に、いつもリトリートをご後援いただいております医王保護者の会の皆様に厚く御礼申し上げます。

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2022/08/20-21
京成ホテルミラマーレ

8月20日-21日の2日間、千葉大学が主幹校で京成ホテルミラマーレにて第12回東日本研究医養成コンソーシアム「夏のリトリート」が行われました。前回のリトリートはWebでの開催でしたが、今回のリトリートは千葉大学のスタッフの方々のご尽力により、現地とWebのハイブリッドでの開催となりました。本年度は11大学(東京大学、群馬大学、山梨大学、千葉大学、北海道大学、東北大学、順天堂大学、横浜市立大学 、金沢大学、新潟大学、慶応義塾大学)が参加し、学生104名(含Web31名)、教員28名(含Web6名)参加と過去最多の学生数でした。本学からは遠藤あゆみさん(医学類3年)、津田晃さん(医学類3年)、野田笑加さん(医学類3年)、原口葵さん(医学類4年)、高木咲良さん(医学類4年)、長谷川玄さん(医学類5年)、そして教員の河崎洋志先生と奥田洋明先生が参加しました。
20日(土)13:00より京成ホテルミラマーレの会場にて開会式が行われ、千葉大学医学部長の松原久裕先生よりご挨拶と学生の皆さんへの激励を頂きました。その後、特別講演1では、千葉大学国際高等研究基幹の小野寺淳先生より「研究のすすめ〜医学研究者のキャリアパス〜」というタイトルでご講演頂きました。ご自身がどのような経緯で基礎研究医となられたのかご講演頂き、基礎研究の醍醐味や博士号の重要性について熱く語って下さいました。その後、5演題の学生口頭発表(前半)が行われ、本学からは長谷川さんが「LILRファミリーを介した宿主と細菌の共進化」というタイトルで発表しました。とても質が高い質疑応答がなされ、学生たちの研究に対する真摯な態度が伺えました。引き続きポスター発表が行われ、34演題が前半・後半に分けて発表が行われました。木さんと野田さんが「脳脊髄液中のアミロイドβが脳アミロイドアンギオパチーの脳溝病変を引き起こす」というタイトルでポスター発表を行い、学生間での議論が活発に行われておりました。続いて学生企画では、グループごとに分かれ研究をテーマにディスカッションが行われました。なぜ研究をしようと思ったのか、医師としてのキャリアパスなどを議論し、グループごとに発表しました。夕食は残念ながら、感染対策のため各自弁当を個室で食べることになりましたが、その後の16階のスカイバンケットで行われた交流会では、夜遅くまで学生が交流していました。
21日(日)は9:00より学生口頭発表(後半)が行われ、5演題の研究発表がありました。その後、特別講演2では理化学研究所生命医科学研究センターの大野博司先生より「宿主-腸内細菌相互作用」というタイトルで、腸内細菌と疾患の関りについてご講演して頂きました。腸内細菌の代謝物が免疫に与える影響など、最先端の研究結果について分かりやすく説明してくださりました。閉会式では表彰式があり、木さんと野田さんの発表が最優秀ポスター賞に選ばれ、記念品が贈呈されました。
来年は、東北大学が主幹校として仙台で行われる予定です。2日間という短い時間ではありましたが、対面で交流することの大切さを実感することが出来た、学生にとっても教員にとっても大変充実した意義深いリトリートでした。最後に、夏のリトリート参加にあたりまして金沢大学医学類よりご支援いただきましたことを感謝申し上げます。

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2022/07/19
18:20〜19:45
第3講義室

第16回MRTプログラム・学内リトリートが対面形式で開催されました。今回は、MRTプログラム学生実行委員の野田笑加さんと愛清里紗さん(両名とも医学類3年)が中心となって準備し、学生と教員あわせて約50名が参加しました。愛清さんの司会進行のもと研究成果の発表が2演題ありました。はじめに、木咲良さん(4年・脳神経医学)と野田笑加さん(3年・脳神経医学)が「脳脊髄液中のアミロイドβが脳アミロイドアンギオパチーの脳溝病変を引き起こす」を発表しました。2題目には、長谷川玄さん(5年・免疫学)が「LILRファミリーを介した宿主と細菌の共進化」を発表しました。それぞれの発表後には、参加した学生から数多くの質問が寄せられ、予定時間を超過するほど活発な質疑応答がなされました。次いで、特別講演として金沢大学附属病院内分泌・代謝内科助教後藤久典先生(本学医学類2014年卒)に「基礎研究が教えてくれた臨床の楽しさ」と題してお話いただきました。ご講演では、先生の現在の研究内容に加えて、学生時代の基礎研究の経験が臨床においても非常に役立っていることを学生に伝えて頂きました。最後に、MRT担当教員を代表して堀修先生より閉会のご挨拶を頂きました。来月20・21日に本学を含む11大学による東日本リトリートが千葉市で開催される予定です。今回の学内リトリートで発表した木さん・野田さんと長谷川さんが発表予定です。最後に、今回の開催にあたり、ご後援をいただきました医王保護者の会に深く感謝申し上げます。

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2021/08/29
Zoom開催

8月29日に第11回 東日本研究医養成コンソーシアム・夏のリトリートが開催されました。昨年は新型コロナ感染症のために中止となりましたが、本年度はオンラインで、横浜市立大学が主管校となり開催されました。発表や質疑応答はZoomで、懇親会はSpatial Chatで行われました。
北海道大学、東北大学、新潟大学、金沢大学、群馬大学、千葉大学、東京大学、順天堂大学、慶應義塾大学、山梨大学、横浜市立大学より、学生91名、教員34名の参加がありました。本学からは佐藤菜乃初さん、新井雄大くん、川合育美さん、木咲良さん、長響くん、山ア真実子さん、田口嵩くんの7名が、教員では三枝理博先生、倉知慎先生、河崎洋志先生、奥田洋明先生、長田直人先生の5名の参加がありました。
横浜市立大学医学研究科長の田村智彦先生の開会のご挨拶ののちに、各大学の紹介がありました。本学については新井雄大くんから、金沢の街の雰囲気やMRTプログラムの取り組みと現状の紹介がありました。続いて、九州大学生体防御医学研究所の中山敬一先生の特別講演があり、最先端のプロテオームを用いたがんに特徴的な代謝経路、AIを用いた創薬の研究成果のご紹介がありました。
続いて、各大学から1名ずつ11演題の全体発表、また19の個別演題の発表が行われました。様々な分野の発表とともに、学生同士の議論が活発に行われ、研究のレベルの高さが印象的でした。本学からは、全体発表は佐藤菜乃初さんが「神経因性疼痛マウスモデルにおける越婢加朮湯の効果」というタイトルで、個別発表は川合育美さんが「悪性度の異なるがん細胞の増殖への相互作用」というタイトルで発表し、しっかりとしたとても良い発表でした。
その後に学生は、小グループに分かれて「フェイクニュースは、研究や医療の実施に影響を及ぼすと思うか」というテーマについて議論を行い、他大学の学生と議論するとても良い機会となりました。その間に教員はFDを行い、今後の方針や各大学における研究医養成の取り組みについての情報交換が行われました。
休憩時間にはSpatial Chatが解放され、各大学の教員や学生が交流を深めており、日頃培えないような友人関係が生まれていたようです。連絡先を交換した学生も多いようで、今後も交流を続けていってもらえればと思います。
最後に発表賞の授賞式と全体講評、さらに横浜市立大学の高橋秀尚教授より閉会のご挨拶を頂きお開きとなりました。新型コロナ感染症のため対面でのリトリートではありませんでしたが、学生にとっても教員にとっても有意義なリトリートとなりました。

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2021/06/25
18:00〜18:45
オンライン(Zoom)

第15回MRTプログラム・学内リトリートがオンラインで開催されました。昨年度はコロナ禍のために一度も開催出来ませんでしたので、2019年11月以来となりました。今回は、MRTプログラム学生実行委員の新井雄大さん、山ア真実子さん、木咲良さん(いずれも医学類3年)が中心となって準備・運営し、学生と教員あわせて38名が参加しました。
新井さんの司会進行のもと、リトリートの前半は、坂賀綾さん(6年・神経解剖学)がMRTプログラムの特徴や面白さを自身の経験も交えて1・2年生向けに分かりやすく紹介しました。リトリートの後半は、研究成果の発表が2演題ありました。川合育美さん(3年・腫瘍遺伝学)が「悪性度の異なるがん細胞の増殖への相互作用」、佐藤菜乃初さん(5年・法医学)が「神経因性疼痛マウスモデルにおける越婢加朮湯の効果」を発表しました。それぞれの発表の後には、参加した学生が積極的に質問し、予定時間を超過するほど活発な質疑応答がなされました。
本年8月29日には本学を含む11大学による東日本リトリートがオンラインで開催される予定です。今回の学内リトリートで発表した川合さんと佐藤さんが発表予定です。最後に、今回の学内リトリート開催にあたり、ご後援をいただきました医王保護者の会に深く感謝申し上げます。

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2019/11/25
18:15〜19:45
医学図書館2階 十全記念スタジオ

第14回MRTプログラム・学内リトリートが午後6時15分から約1時間半にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。MRTプログラム学生実行委員の坂賀綾さん(医学類4年・神経解剖学所属)が中心となって企画・運営し、学生や教員など約30名の参加者がありました。
まず始めに開会の言葉として多久和陽先生からご挨拶頂き、「MRTプログラムが始まって数年が経過し、初期研修修了後に基礎研究に進む人が少しずつ出てきている」とのお話を頂きました。
学内リトリートの前半は中田祐輔くん(医学類3年・再生分子医学所属)が司会を務め、はじめに有泉桜子さん(医学類3年・学際科学実験センター ゲノム機能解析分野所属)が「社会行動を司るオキシトシン受容体遺伝子の発現制御機構の解明」という演題で発表してくれました。自閉症とオキシトシンとの関連に着目し、オキシトシン受容体の発現を制御するメカニズムについて最新の研究知見を紹介してくれました。 続いて根本清正君(医学類5年・国際保健学所属)から「ニューヨーク研修報告」が行われました。2019年8月に参加した「ニューヨーク・プレクラークシップ海外医学研修」の様子の紹介です。この研修は毎年、非常に人気の高い研修です。現地で医学英語の学習や模擬患者さんの診療シミュレーションを通じ、日本では体験できない貴重な経験ができたようです。
後半は下ア琳さん(医学類3年・再生分子医学所属)に司会が変わり、中村紗都さん(医学類5年・血管分子生理学所属)と坂賀綾さんの「夏のリトリート 報告」が行われました。昨年までは「関東研究医養成コンソーシアム」でしたが、本年度より「東日本研究医養成コンソーシアム」と名称が変更されました。中村さんからは「口頭発表」や「学生企画」の様子を、坂賀さんからは「ポスター発表」、「特別講演」そして「懇親会」の様子を紹介してくれました。学外のリトリートに参加することで、他大学の学生さんとの交流が持て、「他の皆も頑張っている」「皆、自分の将来を見据えている」などを知ることができ、とても良い刺激になったようです。どの演題も聴衆の学生さんから多くの質問が出て、関心の高さを伺うことができました。閉会のご挨拶では堀修先生より、次回の学内リトリートに向けて少しでも研究を進め、恥ずかしがらず積極的に研究発表をして欲しいとのお言葉を頂戴し、大盛況のうちにお開きとなりました。最後になりましたが、学内リトリート開催にあたりまして医王保護者の会にご後援頂きましたことを深く感謝申し上げます。

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2019/08/17-18
東京大学 医学部教育研究棟

8月17日-18日の2日間、東京大学 医学部教育研究棟にて「令和元年度 東日本研究医養成コンソーシアム 第10回夏のリトリート」が行われました。今回のリトリートより「関東リトリート」から「東日本リトリート」と名称が変更し、従来の9大学(東京大学、群馬大学、山梨大学、千葉大学、北海道大学、東北大学、順天堂大学 、横浜市立大学 、金沢大学)に加え、新たに2大学(新潟大学、慶応義塾大学)が登録校となりました。本年度は学生49名、教員23名が参加し、本学からは中村紗都さん(医学類5年)、手塚聡君(医学類5年)、坂賀綾さん(医学類4年)、村中貴君(医学類2年)、そして教員の堀修先生と赤木紀之先生が参加しました(なお日程等の都合上、北海道大学と慶應義塾大学からは参加されませんでした)。
17日(土)13:00より東京大学 医学部教育研究棟(14階 鉄門記念講堂)にて開会式が行われ、東京大学医学部長の齊藤延人先生よりご挨拶と学生の皆さんへの激励を頂きました。その後、特別講演1では、東京大学大学院工学系研究科の佐久間一郎先生より「医工連携・医工融合研究のすすめ」というタイトルでご講演頂きました。我が国を始め、世界的に異分野融合が推進されている中、疾病を対象とした医工融合研究の重要性や具体例を分かりやすくご講演頂きました。その後、4演題の学生口頭発表(前半)が行われ、本学からは中村紗都さんが「イノシトールリン脂質脱リン酸化酵素・MTMR4が肺胞上皮の上皮間葉転換においてはたす役割」というタイトルで発表しました。質疑応答の時間内では収まらないほどの多くの質問を受け、中村さんの研究に対する注目度の高さが伺えました。引き続きポスター発表が行われ、26演題の発表が行われました。坂賀さんは「下垂体におけるCD38の局在と機能について」というタイトルでポスター発表を行い、多くの学生・教員から様ざまな質問やコメントを受けました。夕方からは会場を13階の「Capo PELLICANO」に移し、懇親会が行われました。ビュッフェ形式で行われた懇親会では、スカイツリーなどの夜景を楽しみながら、学生・教員間での交流や意見交換が盛んに行われました。
18日(日)は9:00より学生口頭発表(後半)が行われ、4演題の研究発表がありました。その後、特別講演2では東京大学大学院理学系研究科の塩見美喜子先生より「piRNAはトランスポゾン転移によるDNA損傷から生殖ゲノムを守る機能を担う」というタイトルでご講演頂きました。塩見先生はショウジョウバエをモデル動物として研究されています。ご講演を通して、モデル動物での研究の大切さや基礎研究そのものの重要性を説いて頂きました。続いて学生企画では、グループごとに分かれディスカッションが行われました。初期研修と大学院進学/基礎研究の折り合いをどうつけるのか、現状でどういう問題点があるのかなどを議論し、グループごとに考えを発表しました。また、今回は特別に東京大学MD研究医養成プログラムのOBOGの方5名がパネラーとして登壇し、自身の体験談などを紹介してくれました。
閉会式では口頭発表賞1名(東北大学)と、ポスター発表賞3名(東北大学、順天堂大学、東京大学)が表彰され、記念品が贈呈されました。最後に東京大学前医学部長である宮園浩平先生と、東京大学医学部MD研究者養成プログラム室長の尾藤晴彦先生からご挨拶を頂き、大盛況のうちにお開きとなりました。来年は、東京オリンピック・パラリンピックの時期と重なりますが、横浜市立大学が横浜エリアで東日本リトリートを運営される予定です。2日間という短い時間ではありましたが、学生にとっても教員にとっても大変充実した意義深いリトリートでした。

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2019/06/28
18:15〜19:45
医学図書館2階 十全記念スタジオ

第13回MRTプログラム・学内リトリートが午後6時15分から約1時間半にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。MRTプログラム学生実行委員の坂賀綾さん(医学類4年・神経解剖学所属)が中心となって企画・運営し、学生や教員など約30名の参加者がありました。
まず始めに多久和陽先生から、「MRT活動を通して研究の面白さを体験して欲しい」とのご挨拶を頂きました。中田祐輔くん(医学類3年・再生分子医学所属)と下ア琳さん(医学類3年・再生分子医学所属)の司会進行により、一題目は、坂賀綾さんが「下垂体におけるCD38の局在と機能について」という演題で発表してくれました。免疫系細胞の活性化マーカーとして知られているCD38が、実は下垂体後葉の血管内皮細胞にも発現していることを示し、CD38の新たな機能の可能性について紹介してくれました。続いて、二題目は、中村紗都さん(医学類5年・血管分子生理学所属)から「肺胞形成におけるイノシトールリン脂質脱リン酸化酵素・MTMR4の生理機能の解析」に関する発表がありました。上皮細胞が間葉系細胞に変化することを上皮間葉転換(Epithelial-Mesenchymal Transition: EMT)と呼びますが、ヒト肺胞基底上皮腺癌細胞株のMTMR4の発現を人為的に抑制しTGFβ1を添加すると、EMTがより促進するという新しい知見を紹介してくれました。研究発表に引き続き、手塚聡君(医学類5年・再生分子医学所属)からは、「2019 年度世界をリードする次世代MD 研究者・育成プロジェクト 全国リトリート参加報告」がありました。日本医学会総会と同時開催であったことから、医学会での講演の様子や、全国リトリートの様子を分かりやすく紹介してくれました。京都大学総長である山極寿一先生のご講演が特に印象深かったとのことでした。最後は、堀修先生より学生が主体となった学内リトリートの運営を高く評価して頂き、大盛況のうちにお開きとなりました。なお、今年の8月17日(土)‐18日(日)には東京大学主幹で東日本リトリート(関東リトリート)が開催予定です。今回発表のあった坂賀さんと中村さんが夏のリトリートで発表予定です。最後になりましたが、学内リトリート開催にあたりまして医王保護者の会並びに十全医学会にご後援いただきましたことを深く感謝申し上げます。

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2018/11/19
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医学図書館2階 十全記念スタジオ

第12回MRTプログラム・学内リトリートが午後6時15分から約1時間半にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。森田一矢君(医学類4年・脳神経医学所属)が中心となって企画・運営し、学生や教員など約20名の参加者がありました。
多久和陽先生よりご挨拶頂き、今年8月に金沢で開催された関東リトリートについて準備から運営までの労いのお言葉を頂戴しました。続いて医学類生の発表に移り、古川敦君と渡辺優磨君(医学類5年・血管分子生物学所属)による「抗炎症薬による肥満糖尿病抑制効果」について発表が行われました。非ステロイド性抗炎症薬の一つであるザルトプロフェンの肥満・糖尿病の予防効果や治療効果について、マウスモデルを利用して検討しその可能性について紹介してくれました。
坂下正考君(医学類5年生・脳神経医学所属)からは、「2018夏 ニューヨーク研修報告」として、8月に参加した「ニューヨーク・プレクラークシップ海外医学研修」の様子を紹介してくれました。研修中には、医学英語の学習、模擬患者との診察シミュレーション、病院・基礎研究室見学などがあったそうです。様ざまな出会いを通じ、個人では体験できない貴重な経験ができたとのことでした。
続いて森田一矢君(医学類4年生・脳神経医学所属)から、夏のリトリート金沢大会の報告がありました。毎年、夏に開催されている関東リトリートは、医学類生が他大学の医学部生と交流を持つ絶好の機会です。関東リトリートを通して「学び」「出会い」そして「やる気」を得たという森田君の感想は、教員側からもとても嬉しく思いました。来年度は4月に名古屋で全国リトリートが、8月に東京で関東リトリートが開催されます。
今回の学内リトリートは、MRTの名物イベントの報告が目白押しでした。最後は堀修先生から、研究発表や質疑応答のレベルの向上、学生の主体性などについて高く評価して頂き、この6年間でMRTが成熟してきたとのご感想を頂きました。
学内リトリート開催にあたりまして医王保護者の会並びに金沢大学十全医学会にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2018/08/16-17
金沢商工会議所/金沢ニューグランドホテル

8月16日、17日の2日間、金沢商工会議所及び金沢ニューグランドホテルにて、平成30年度 関東研究医養成コンソーシアム 第9回夏のリトリートが開催されました。今回のリトリートは金沢大学が主幹校となり、学生代表の森田一矢君(4年生・脳神経医学)、実行委員の手塚聡君(4年生・再生分子医学)、南川真季さん(4年生・脳神経医学)、中村紗都さん(4年生・血管分子生理学)の4名が中心となり、総勢22名の学生スタッフで準備・運営がなされました。北海道大学、群馬大学、千葉大学、山梨大学、東京大学、順天堂大学、横浜市立大学そして金沢大学の計8校(従来加盟している東北大学は、日程の都合が合わず残念ながらご参加されませんでした)から、学生53名(金沢大学生22名)、教員18名が参加登録されました。また、地元の高校からは6名の高校生が見学に訪れました。金沢大学からは来賓として山崎光悦先生(学長)、中村信一先生(前学長・十全同窓会会長)、向智里先生(総括・改革・研究・財務担当理事)、大竹茂樹先生(基幹教育改革・財務・附属病院担当理事)、和田隆志先生(医学類長)にもご出席頂きました。特別講演には安藤敏夫先生(金沢大学ナノ生命科学研究所/WPI NanoLSI 特任教授)と常山幸一先生(徳島大学病理学教授/金沢大学医学部卒)をお招きし、ご自身の研究やキャリアパスなどをご講演頂けました。学生企画として「即興プレゼン 〜ワールドカフェスタイル〜」が行われ、AI化に伴い次世代の医師に求められるスキルについて討論が行われました。金沢ニューグランドホテルでは懇親会が催され、情報交換やディスカッションが行われました。学生発表部門では、口頭発表8演題、ポスター発表31演題が発表されました。優秀発表賞として、口頭発表部門では檀上洋右君(山梨大学3年)と岩見謙太朗君(北海道大学3年)が、ポスター発表部門では青木寛泰君(東京大学5年)、大泉雄司君(東京大学4年)、野田暉翔君(北海道大学3年)、中川路太一君(横浜市立大学4年)が選ばれ表彰されました。来年は東京大学が主幹校となります。森田一矢君より青木寛泰君へリトリートの印鑑が引き継がれ、大盛況のうちお開きとなりました。第9回夏のリトリートの開催にあたりまして、石川県医師会、金沢市医師会、金沢大学医学系、医王保護者の会、十全医学会、済美会にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2018/06/26
18:00〜20:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

第11回MRTプログラム・学内リトリートが午後6時から約2時間にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。森田一矢君(医学類4年・脳神経医学所属)が中心となって企画・運営し、学生や教員など約40名の参加者がありました。
まず始めに医薬保健学総合研究科長である堀修先生からご挨拶を頂き、MRTの運営体制や、リトリートでの発表・質疑応答の大切さについてお話頂きました。続いて医学類生の発表に移り、最初は坂本和之君、佐藤教裕君、吉野航君(医学類4年・神経発生所属)が「幹細胞とニッチの数理モデリング」というタイトルで研究を紹介してくれました。生体内の組織中にある幹細胞は、対称分裂・非対称分裂を繰り返し、組織を維持しています。数理モデルを利用することで、幹細胞の動態をシュミレーションするという斬新な研究を紹介してくれました。次に鍛治稔君(医学類6年生・神経解剖学所属)は「小胞体ストレス応答因子ATF6αの欠損は脱髄疾患モデルマウスにおいて脱髄を軽減させる」という研究内容を紹介してくれました。小胞体に局在している転写因子ATF6αが、ストレスに応答して核に移行し脱髄疾患に関与する機構を、ATF6αノックアウトマウスと免疫組織化学染色を利用して明らかにしました。最後の演者は下ア琳さんと増田涼香さん(医学類2年・再生分子医学所属)で、「緑色蛍光タンパク質を利用した転写因子STAT3の細胞内局在の検討」という演題で発表してくれました。転写因子は主に核で機能するのですが、STAT3はミトコンドリアでも機能する可能性が示唆されています。EGFPを利用したSTAT3の細胞内局在を解析し、ミトコンドリアへの局在の可能性を考察してくれました。
引き続き司会の森田一矢君から夏の関東リトリート開催に向けて、過去の関東リトリートの様子や今後の予定について紹介がありました。今年の8月16日(木)、17日(金)に金沢商工会議所並びに金沢ニューグランドホテルにて「関東研究医養成コンソーシアム 夏のリトリート」が開催されます。過去の関東リトリートの参加者である南川真季さん(医学類4年・脳神経医学所属)と鍛治稔君からもその魅力をお話して頂き、特に東日本の医学生と交流ができる絶好のチャンスであることを紹介してくれました。
最後は多久和陽先生より研究内容のレベルについて高く評価して頂き、大盛況のうちにお開きとなりました。学内リトリート開催にあたりまして医王保護者の会並びに十全医学会にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2017/12/09-10
 
神戸ポートピアホテル/アリストンホテル神戸

12月9日、10日の2日間、兵庫県神戸市の神戸ポートピアホテル及びアリストンホテル神戸にて2017年度MD研究者育成プログラム全国リトリートが行われました。このリトリートは大阪大学と東京大学の共同主幹で実施され、北海道大学、群馬大学、順天堂大学 、横浜市立大学 、名古屋大学 、三重大学 、名古屋市立大学 、滋賀医科大学 、京都大学、神戸大学そして金沢大学の13大学から学生65名、教員26名が参加しました。本学からは医学類3年生の手塚聡君と森田一矢君、そして教員の赤木紀之先生の計3名が参加しました。
まず、9日(土)11:45から神戸ポートピアホテル(本館 B1F 第6会場)において、尾藤晴彦先生(東京大学)と和佐勝史先生(大阪大学)がオーガナイザーとなり、「次世代 MD scientistが世界で活躍するために為すべきこと」というタイトルでConBio2017フォーラムが開催されました。フォーラムでは気鋭の若手MD研究者やPIとして活躍するMD研究者として、藤田恭之先生(北海道大学)、竹本(木村)さやか先生(名古屋大学)、石井優先生(大阪大学)、古屋敷智之先生(神戸大学)の4名の先生から、ご自身の先導的研究内容やキャリア形成における葛藤とポテンシャルに関してご講演を頂きました。夕方からは会場をアリストンホテル神戸に移し、情報交換会が行われました。情報交換会はビュッフェ形式で行われ、大学間や学生・教員間での交流や意見交換が盛んに行われ、夜遅くまで続きました。
10日(日)は、8:30より水島昇先生(東京大学)による「私の研究はまだ中間地点」というご講演が行われました。オートファージ―研究の歴史を分かりやすく概説して頂き、水島先生の今までのキャリアや師匠である大隅良典先生がノーベル賞を受賞された時の様子など、非常に魅力的なお話をたくさんして頂きました。続いてのポスター発表では、48演題もの発表があり会場は熱気に包まれました。手塚君の「ES細胞における転写因子STAT3とOct3/4の相互作用の解析」、森田君の「フェレットを用いた脳室周囲結節性ヘテロトピアの病態生理学的解析」のポスターにも常に聴衆が集まり、休む暇もないほどでした。学生間での議論が非常に活発に行われ、学会発表に勝る質疑応答が行われていました。その後の口頭発表では、4大学(東京大学、京都大学、名古屋大学、大阪大学)から1名ずつ学生発表があり、非常にレベルの高いプレゼンテーションが行われました。次回の全国リトリートの期日は未定ですが、今後も医学部学生が研究成果を発表し交流できる場を設けていただけるようです。たった2日間ではありましたが、学生にとっても教員にとっても大変充実した意義深いリトリートでした。

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2017/11/14
17:00〜19:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

平成29年11月14日(火) 第十回MRTプログラム・学内リトリートが午後5時から約2時間にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。今回もまた医学類4年の森田英典君が中心となって企画・運営し、1〜5年生を中心に約30名の参加者がありました。
医学類長の多久和陽先生からご挨拶を頂き、まず始めに医学類5年生の高山秀雄君と西澤会美奈さんによる「米国ニューヨーク・プレクラークシップ海外医学研修報告」が行われました。高山君や西澤さんを始めとする8名の医学類生と2名の研修医が、本年8月中旬から約2週間に渡りニューヨークを訪問し、米国で医学研修をしてきました。臨床医学シミュレーションや研究室訪問など、日本ではなかなか経験のできない米国での様子を分かりやすく魅力的に紹介してくれました。
引き続き医学類生による研究発表が行われました。田中智君(医学類4年・脳神経医学所属)は「CRISPR/Cas9を用いたマウス大脳皮質特異的な遺伝子ノックアウト法の開発」というタイトルで研究を紹介してくれました。従来の相同組み換え技術を利用した遺伝子破壊マウスとは異なり、マウス胎児の大脳皮質にゲノム編集用プラスミドベクターを電気的に導入することで、大脳皮質特異的に遺伝子を破壊するという画期的な手法を紹介してくれました。また、同じ研究室に所属する寺下愉加里さん(医学類4年・脳神経医学所属)が「大脳皮質の脳回形成には表層側の神経細胞におけるCdk5が重要である」というタイトルで発表してくれました。寺下さんはフェレットを実験動物として利用し、大脳皮質でのCdk5の遺伝子破壊を、田中君と同様の手技を用いて見事に成功させました。マウスには脳回(脳のしわ)が存在しないことから、脳回の存在するフェレットで解析することにより、脳回形成メカニズムの一端が明らかになりました。
さらに森田英典君(医学類4年・血管分子生物学所属)は「関東リトリート報告」を行ってくれました。本年8月に山梨県石和温泉で開催された関東リトリートの様子を、多くの写真を交えて分かりやすく紹介してくれました。特に、来年は本校が主幹となり金沢で関東リトリートを開催します。金沢でのリトリートを成功させるべく、多くのMRTの学生さんが協力してくれるよう広く呼び掛けてくれました。
また今回は赤木紀之先生(再生分子医学)から、「タフツ大学教員英語研修報告」がありました。本学ではスーパーグローバル大学(SGU)事業の取り組みとして2023年度を目途に、学士課程の50%の授業、大学院課程の100%の授業の英語化を目指しています。これに伴い、教員サイドでも英語での授業に対応できるようトレーニングが必要となってきます。タフツ大学から教員が派遣され、本学教員向けに開催された英語研修について、実例を交えながらの紹介がありました。
最後は医薬保健学総合研究科長である堀修先生に閉会の言葉を頂き、大盛況のうちにお開きとなりました。学内リトリート開催にあたりまして医王保護者の会、十全医学会、未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2017/08/16-17
石和温泉

第8回関東リトリート(石和温泉)
8月16日,17日に山梨県石和温泉にて関東研究医養成コンソーシアム第8回夏のリトリート(関東リトリート)が行われました。今回は山梨大学主催で,群馬大学,千葉大学,東京大学,東北大学,山梨大学,横浜市立大学,順天堂大学そして金沢大学の8大学から学生48名,教員20名が参加し,本学からは学生8名,教員4名が出席しました。特別講演では山梨大学生命環境学部生命工学科教授の若山照彦先生が「発生生殖工学の最前線 〜体細胞クローン技術から宇宙での生殖まで〜」,また同大学大学院総合研究部医学域解剖学講座構造生物学教室教授の小田賢幸先生が「とある解剖大好き少年が電顕屋になるまで」というタイトルでご講演されました。若山先生はサイエンス・フィクションのようなテーマを本気で試みるという内容で,学生さんの知的好奇心を刺激する非常に興味深いお話でした。また小田先生は,他の研究者が着目していない研究を如何にして推進するかを熱く語り,「negative dataは前進である」という大変印象に残るメッセージを送られました。学生発表では本学から小谷将太くん(6年生)が口頭発表を,西村和記くん(4年生),古川敦くん(4年生),渡辺優磨くん(4年生),森田英典くん(4年生),手塚聡くん(3年生),森田一矢くん(3年生)そして南川真季さん(3年生)がポスター発表を行いました。口頭発表では,学生さんからの質疑が多く出て,本学の学生さんも積極的に質疑に加わりました。またポスター発表でも,他大学の多くの学生さんが,本学学生さんのポスターに集まり,熱く討論がされていました。小谷くんは見事に「口頭発表優秀演題賞」に輝きました。来年はいよいよ金沢大学が主幹校となり,金沢で関東リトリートを開催します。閉会式では河崎洋志先生から金沢の紹介をして頂き,また山梨大学の学生代表から本学学生代表である森田英典くんにリトリートの「印鑑」の引継ぎが行われ,大盛況のうちにお開きとなりました。関東リトリート参加にあたりまして,未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2017/06/21
18:30〜21:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

平成29年6月21日(水)第九回MRTプログラム・学内リトリートが午後6時半から約2時間半にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。今回は医学類4年の森田英典君が中心となって企画・運営し,2〜6年生を中心に約25名の参加者がありました。医学類長である多久和陽先生の開会のご挨拶から始まり,最初に「私のキャリアパス」として細胞分子機能学の安藤仁先生にご講演頂きました。先生のご研究である日内リズムや概日リズムと生活習慣病との関連について,金沢大学や自治医科大学での知見や経験を紹介して頂けました。また,基礎研究を続けていれば,臨床医,行政医,企業医,産業医等,将来いずれの道に進んでも必ず役に立ち,臨床の見方も変わってくるとのメッセージを頂けました。
引き続き医学類生による口頭発表が行われました。1人目の手塚聡君(医学類3年・再生分子医学所属)は「ES細胞における転写因子Oct3/4とSTAT3の相互作用」というタイトルで研究を紹介してくれました。Oct3/4とSTAT3のタンパク質間相互作用の知見を紹介し,ES細胞の自己複製能における機能を考察してくれました。次に坂下正考君(医学類4年・脳神経医学所属)が「piggyBacトランスポゾンと子宮内電気穿孔法を組み合わせた大脳皮質における遺伝子発現方法」というタイトルで発表してくれました。遺伝子導入がされにくいといわれているグリア細胞に対し,胎児の段階で子宮内電気穿孔法を利用することで,グリア細胞への遺伝子導入に成功した知見を紹介してくれました。さらに西村和記君(医学類4年・分子病態研究分野所属)は「MTHFD1Lの乳癌における役割〜新たながん分子標的治療の可能性〜」のタイトルで発表してくれました。乳癌細胞株に強く発現しているミトコンドリア内代謝酵素であるMTHFD1Lに着目し,この遺伝子発現を人為的に抑制することで乳癌細胞の増殖能が低下することを紹介してくれました。最後に小谷将太君(医学類6年・統合神経生理学所属)は「分界条床核(BNST)のGABA作動性神経の睡眠覚醒制御」というタイトルで発表してくれました。睡眠とオレキシンの学術的背景を詳細に概説し,分界条床核(BNST)の異常活性と睡眠覚醒制御,また不安障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD),不眠症との相関を紹介してくれました。
今回は4人の医学類生が日々の努力により得られた研究成果を発表してくれました。今まで以上に議論も大いに盛り上がり,研究内容のレベルも非常に高く,プレゼンテーション能力の向上も認められました。最後は医薬保健学総合研究科長である堀修先生に閉会の言葉を頂き,大盛況のうちにお開きとなりました。本リトリート開催にあたりまして医王保護者の会,十全医学会,未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2016/11/15
18:00〜20:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

平成28年11月15日(火)第八回MRTプログラム・学内リトリートが午後6時から約2時間にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。今回は医学類生の高山秀雄君,鍛冶稔君,森田英典君,南川真季さん,森田一矢君がMRTプログラム実行委員として企画・運営し,1〜3年生を中心に約30名の参加者がありました。医学類長である多久和陽先生の開会のご挨拶から始まり,最初は医学類4年生の高山秀雄君と鍛冶稔君による「関東リトリート報告」が行われました。本年8月に群馬で開催された関東リトリートでは,「関東」に限らず,様ざまな地域の大学の医学部生が集まり,ポスター発表や口頭発表が数多く行われました。学生同士あるいは教員と学生の議論は,夜遅くまで続き大変有意義なリトリートであったと同時に,金沢大学の学生にとっても,非常に刺激を受けるリトリートであったようです。その後,山本靖彦先生より2018年は金沢大学が主幹校となって,関東リトリートを金沢で開催する旨のご報告がありました。次に医学類2年生の森田一矢君,南川真季さん,広多見和子さん,宇田菜都さんによる「高等哺乳動物フェレットを用いた大脳皮質形成異常の病態解析」を,森田君と南川さんが代表して発表を行いました。FGFR3遺伝子に変異が入ることで生じる「タナトフォリック骨異形成症」は,骨の形成異常のほかに,脳の肥大化や多小脳回(小さな脳のシワがたくさんできる状態),および脳室周囲結節性異所性灰白質が認められる疾患です。実験動物としてフェレットを利用して疾患モデル動物を作成し,解析結果を報告してくれました。その発表レベルの高さから,会場では数多くのハイレベルな質問が飛び交いましたが,しっかりとした質疑応答をしてくれました。その後,参加者には軽食が配られ,引き続き医学類5年生の中込雅人くんと佐藤成樹くんによる「ニューヨーク医学英語研修報告」が行われました。アメリカと日本における医師の違い,医学生の違い,医学教育の違いなどの紹介から始まり,アメリカでの臨床の質や研究環境などを報告してくれました。また,ニューヨーク滞在中の生活面も紹介してくれました。ニューヨークには,ミュージアムやシアター等多くの観光スポットがあり,医学体験のみならず,建築や絵画,彫刻といった芸術が身近に感じられ,想像(創造)力を掻き立てられる素晴らしい研修であったことを報告してくれました。今回は6人の医学類生が,様ざまな内容の発表を行い,議論も大いに盛り上がりました。最後は医薬保健学総合研究科長である堀修先生に閉会の言葉を頂き,大盛況のうちにお開きとなりました。本リトリート開催にあたりまして医王保護者の会,十全医学会,未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2016/08/18-19
 
伊香保温泉

第7回関東リトリート(伊香保温泉)
8月18,19日に,群馬県伊香保温泉にて関東研究医養成コンソーシアム第7回夏のリトリート(関東リトリート)が行われました。今回は群馬大学主催で,群馬大学,千葉大学,東京大学,東北大学,山梨大学,北海道大学,横浜市立大学,順天堂大学そして金沢大学の9大学から学生56名,教員19名が参加し,本学からは学生5名,教員3名が出席しました。特別講演では,群馬大学小児科学分野の滝沢琢己先生が「臨床医と基礎研究」,群馬大学生化学分野の和泉孝志先生が「私の基礎医学研究者の道」というタイトルで,ご自身の歩まれてきた研究者人生について,研究内容に加え,学生・研修・臨床医時代の経験,なぜ基礎医学研究者に転身したか,その後のキャリアパス,基礎研究の醍醐味・必要性などについて,分かりやすく,また熱く語って下さいました。学生発表では,本学から遠山友希君(6年),鍛治稔君(4年),高山秀雄君(4年),森田一矢君・南川真季さん(2年)がポスター発表を行いました。ディスカッションの時間も十分に確保され,レベルの高い質疑応答が活発に行われました。遠山君が優秀ポスター賞を受賞しました。懇親会では,学生,教員が一緒になって意見交換を行い,各大学での研究医養成の取り組みや学生生活の模様について知る,良い機会となりました。関東リトリートへの参加者は年々増加しており,また各大学の教員も「毎年レベルが着々と上がっている」と評価していました。学生,教員ともに,他大学の参加者と親睦を深め,大いに刺激を受けた2日でした。関東リトリート参加にあたりまして,未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2016/06/17
17:30〜20:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

平成28年6月17日(金)第七回MRTプログラム・学内リトリートが午後5時半から約2時間半にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。今回は医学類4年の高山秀雄君と鍛治稔君が中心となって企画・運営し,1〜3年生を中心に約30名の参加者がありました。医学類長である多久和陽先生の開会のご挨拶から始まり,最初に「私のキャリアパス ―医師としてできること,行政官としてできること―」という大変興味深いタイトルで国際保健学の町田宗仁先生にご講演頂きました。国の医系技官としての職務を紹介して頂き,厚生労働省を中心に,国内外を問わず広く医療システムの改善や改革に関する事例をご紹介頂きました。特に,東日本大震災直後の東北エリアでの医療システムの立て直しにご尽力頂いたお話が印象的でした。引き続き医学類生による口頭発表が行われました。1人目の遠山友希君(医学類6年・神経解剖学所属)は「ATF6α Deficiency Suppresses Microglial Activation and Protects Neurons after Hypoglossal Nerve Axotomy」というタイトルで研究を紹介してくれました。ATF6αの遺伝子破壊マウスの解析から,ATF6αがミクログリアを活性化させ神経変性からの回復を遅延させる機能を分かりやすく説明してくれました。次に岡田真治君(医学類6年・法医学所属)が「冠動脈瘤を有する8歳女児川崎病突然死例を経験して」というタイトルで,免疫組織化学やSNP解析を駆使した,法医病理学的な解析の実例を,詳しく紹介してくれました。さらに鍛治稔君(医学類4年・神経解剖学所属)は「自閉症関連因子CD38の脳内における分布」のタイトルで,CD38がニューロンではなくアストロサイトで発現しているとの,CD38と自閉症との関連を考える上でとても興味深いデータを発表してくれました。高山秀雄君(医学類4年・血管分子生物学所属)は「解毒酵素Glyoxalase1の遺伝子多型の発現とその意義」というタイトルで,Glyoxalase1遺伝子プロモーターに存在するチミン反復配列の遺伝子多型の発見,プロモーター活性への影響およびそのメカニズムについて,明快な研究結果を説明してくれました。今回は4人もの医学類生が,日頃の地道な努力により得られた研究成果を発表し,議論も大いに盛り上がりました。最後は医薬保健学総合研究科長である堀修先生に閉会の言葉を頂き,大盛況のうちにお開きとなりました。本リトリート開催にあたりまして医王保護者の会,十全医学会,未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2015/11/24
18:30〜21:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

平成27年11月24日(火) 第六回MRTプログラム・学内リトリートが,午後6時半から約2時間半にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。今回は,角田真一君(4年生脳細胞遺伝子学所属)を中心としたMRT参加学生による実行委員会(その他3年生高山秀雄君、3年生鍛冶稔君、2年生田中智君)が企画・運営し,1〜3年生を中心に約30名の参加者がありました。井関尚一先生(医薬保健学域長)の開会のご挨拶から始まり,続いて2つのMRT参加登録研究分野から研究紹介をしていただきました。脳・脊髄機能制御学(脳神経外科学)の中田光俊教授には「脳神経外科領域の研究」というタイトルで,ドラッグリポジショニングの手法を用いた,グリオーマ幹細胞を標的とした新規化学療法の開発についてお話しいただきました。免疫生体防御学の華山力成教授には「貪食細胞による自己炎症疾患の発症機序」とのタイトルで,マクロファージが死細胞を見分ける仕組みや,マクロファージの過度の活性化により慢性炎症にいたるメカニズムについて,お話しいただきました。その後,参加者は軽食を取りながらリトリート後半に入ってゆきました。後半1人目の演者は,今回の司会進行を務める角田真一君が「関東リトリート報告」を行いました。8月に東京で開催された関東リトリートには,本学からは角田君のみが参加しました。関東リトリートを通して,研究に対する高いモチベーションが維持される上,他大学との横のつながりが広がる点をアピールしてくれました。後輩へのメッセージとして「人生最後の学生生活なので,熱中できることを見つけて,とことん打ち込んだらどうか」というアドバイスが印象的な発表でした。その後,「ニューヨーク医学英語研修報告」として医学類5年生の及川希望君と垣本康平君が発表しました。コーネル大学,マウント・サイナイ・アイカーン医科大学,コロンビア大学,ペース大学を見学し,アメリカ人医師やアメリカで働く日本人医師・研究者の生活や仕事の紹介をしてくれました。また,日本の医学生があまり経験のできない「医療面談トレーニング」を紹介してくれました。これは患者役の人(模擬患者)に対して英語で診察等を練習するものです。模擬患者さんは,役者としてのスペシャリストでもあり,病気のことも良く勉強している方々だったそうです。2週間という短い時間ではありましたが,中身の詰まった研修だったとのことでした。最後は医学類長である多久和陽先生に閉会の言葉を頂き,大盛況のうちにお開きとなりました。

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18:00〜21:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

平成27年6月16日(火)第五回MRTプログラム・学内リトリートが午後6時から約3時間にわたり医学図書館・十全記念スタジオで開催されました。今回初めて,毛塚大君(6年生神経分子標的学所属)を中心としたMRT参加学生による実行委員会が企画・運営し,低学年を中心に約60名の参加者がありました。まずは,井関尚一先生(医薬保健学域長)の開会のご挨拶から始まり,堀修先生(神経分子標的学)よりMRTプログラムの選択科目化(医学研究特設プログラム)について説明していただきました。続いて清水奨太君(6年生血管分子生理学所属)が「最高学年を迎えて」というタイトルで,PI3キナーゼ PI3K-C2αによるNotchシグナリングの調節についての研究成果を発表するとともに,研究の醍醐味を後輩に熱く語ってくれました。さらに,角田真一君(4年生脳細胞遺伝子学所属)が,今年3月の全国MD研究者育成プログラム・リトリート(MRTプログラムの全国版)に参加した経験を踏まえ,MRTプログラムに参加することにより学内の様々な研究者とつながりができるだけでなく,研究に興味を持つ他大学の医学部生との交流を楽しむチャンスを手にすることができると,教えてくれました。毛塚大君からは,自身の体験とMRT参加学生からのアンケート結果というデータに基づき,MRTと勉学や部活との両立や,参加研究室の選び方について,具体的で説得力のあるアドバイスを後輩に贈ってくれました。小谷奨太君(4年生分子神経科学・統合生理学所属)は「オラフの睡眠大冒険」というタイトルで,分界条床核による睡眠・覚醒調節についての研究成果を,研究を始めてからの試行錯誤の体験を織り交ぜて発表してくれました。続いて先輩研究者として,再生分子医学(分子病態医学)の赤木紀之准教授と血管分子生物学(生化学第二)の山本靖彦教授にご自身のキャリアパスについて語っていただきました。赤木先生は高校時代から生命科学の研究に携わったご経験,大学・大学院・UCLAでのポスドク(博士研究員)の研究生活,また生命科学研究者を取り巻く厳しい現実にも触れながら,それでも魅力あふれる職業であること,さらに研究者として大事にすべきこと等を話してくださいました。山本先生は金沢大学ご出身の先輩として,臨床医と大学院生の両立というハードな生活のご経験や,基礎医学研究に専念するとの決断に至った経緯,ハーバード大への留学などの基礎医学研究者としてのキャリア・ご経験等,医学部生にとり大変参考になるお話をしていただきました。最後に,多久和陽先生(医学類長)より閉会のご挨拶を頂きました。発表の後に1階ブックラウンジで立食パーティー形式の懇親会が開催されました。ポスターによる研究成果の展示もあり,研究についてのディスカッション,MRT担当教員との懇談,学生同士の情報交換などを行い,大いに盛り上がりました。今回は1年生の参加も多く,MRTプログラムのさらなる発展が期待できる有意義な会になりました。本リトリート開催にあたりまして医王保護者の会,十全医学会,未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2014/10/28
17:00〜20:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

平成26年10月28日(火)第四回MRTプログラム・学内リトリートが午後5時から約3時間にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。今回は,2年生,5年生を中心に総勢約35名の参加者がありました。まずは,井関尚一先生(医薬保健学域長)の開会のご挨拶から始まり,今回は2つのMRT参加登録研究分野から研究紹介をしていただきました。最初に,細胞移植学(内科学第三)の中尾眞二教授から「親は子を救い,子は親を助ける-HLAバリアーを超えた造血幹細胞移植による癌の治療-」というタイトルで主に臨床における骨髄移植の方法と現状をHLAとGVHDという観点からお話いただきました。続いて形態機能病理学(病理学第二)の原田憲一教授から「肝胆道病理学を専門とした教室-伝統の継承と更なる発展-」として未来の病理学の動向と方向性を語っていただきました。参加学生との間で,活発な質疑応答がなされました。その後,司会進行役を餌取慶史君(5年生分子神経科学・統合生理学所属)が務め,今年の8月東京大学主催で開催されました関東MD研究者育成プログラム・リトリート(MRTプログラムの関東版)の報告を毛塚大君(5年生神経分子標的学所属)が行ってくれました。報告だけではなく,MRTプログラムに参加する,あるいは今後参加するであろう後輩たちに向けた熱いメッセージを語ってくれました。また,同じく今年の8月に名古屋大学主催で犬山市にて開催された全国MD研究者育成プログラム・リトリート(MRTプログラムの全国版)の報告を高山秀雄君(2年生血管分子生物学所属)が行ってくれました。リトリートの直後に,iPS細胞の最初の臨床応用をされて一躍脚光を浴びた神戸理化学研究所・高橋政代先生との犬山でのツーショット写真を自慢げに披露してくれました。これも全国リトリートに参加したからこそ可能になったことと思われます。最後に,これも同じ8月に米国ニューヨークで行われました約10日間の医学英語研修の報告を豊田善真君(5年生血管分子生物学所属)が行ってくれました。5年生11名の参加で行われたプログラムでしたが,内容・質ともに充実した研修を行ってきてくれたようです。発表の後に,恒例の懇親会が開催され,出席者全員の自己紹介や感想,今後の意気みなどが述べられました。本リトリート開催にあたりまして医王保護者の会,十全医学会,未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2014/08/22-23
 
犬山(名古屋大学主幹)

第4回全国リトリート報告
平成26年8月22〜23日,本年は名古屋大学を主幹として第4回MD研究者育成プログラム全国リトリートが愛知県犬山市で開催されました。全国から16大学の医学生計89名と教員計29名の合計118名の参加がありました。金沢大学からの今回の学生の参加人数は9名,教員は3名でした。初日のキャリアセミナーでは筑波大学の柳沢正史教授が「睡眠覚醒のフォワード・ジェネティクス〜マウス・全エクソーム解析の応用〜」というタイトルで主に基礎医学研究者の歩みと現在実際に取り組んでおられる最先端の研究結果について分かりやすく話されました。続いて,理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの高橋政代先生が「iPS細胞を用いた網膜細胞治療の開発」というタイトルで,眼科医そして女性医師として,臨床業務と家庭と最先端の網膜再生治療に至るまでのキャリアー形成についてご自身の経験を基にお話しされました。学生側から様々な質問がなされ,時間が足りないくらいの質疑応答となりました。
今回の学生による口頭発表は全体で合計7題で金沢大学からは坂本直也君が「抗ウィルス因子APOBECバリアント間の抗HBV活性の比較」という演題で立派に発表してくれました。聴衆から4つの厳しい質問を受けましたが,難なく明快に答える姿は既に一人前の研究者並みでした。ポスター発表は合計52題で金沢からは3演題を発表しました。今回参加した学生さんは他大学との交流で親睦を深めたのみならず,研究の取り組み方やその熱気・真剣さを直接肌で感じ,大いに刺激されたと思います。

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2014/08/14-15
 
東京ガーデンパレス

関東リトリートが行われました。
8月14, 15日に,ホテル東京ガーデンパレスにて第5回関東リトリートが行われました。今回は東京大学主催で,学生36名,教員19名が参加し,本学からは学生2名(5年毛塚君,3年安士君),教員3名(若山准教授,米田特任准教授,堀教授)が出席しました。内容は,まず,特別講演の形で,オートファジーの世界的権威である水島昇先生,本学出身でペンシルベニア大学留学中の倉知慎先生,心臓内科医から研究医に転身された理研の仁田亮先生から,研究の面白さ,研究医の生活などが,具体的,かつわかりやすく説明されました。続いて行われた学生発表では,口頭発表とポスター発表に分かれ,学部学生とは思えないほどのハイレベルな質疑応答が繰り広げられました。本学からは毛塚君が,「カイニン酸誘導性神経細胞死における転写因子ATF6αの役割」というタイトルで口頭発表を行いました。更に,夜の懇親会では,教員と学生が本音で意見交換を行い,貴重な情報交換の場となりました。学生はもちろん,教員にとっても大変刺激を受けた2日でした。

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2014/07/01
17:00〜20:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

平成26年7月1日(火)第三回MRTプログラム・学内リトリートが午後5時から約3時間半にわたり医学図書館2階の十全記念スタジオで開催されました。今回は,2年生は解剖学実習,4年生においては春学期定期試験前日という悪条件の中での開催となりましたが,総勢約35名の参加者がありました。多久和陽先生(医学類長)の開会のご挨拶から始まり,まず,メディカルイノベーションコースのアンドリュー・シュナイダー先生が今年の夏にも行われますニューヨーク医学研修についての説明がありました。続いて,昨年度の3月,実際にシュナイダー先生の引率の元で約2週間のニューヨーク医学研修を行ってきた清水奨太君(5年生 生理学第一教室所属)が肌で感じたこと経験したことを報告してくれました。そして,その後は,司会進行役を餌取慶史君(5年生 生理学第二教室所属)が務めました。この夏8月に名古屋大学主催で犬山市にて開催されます全国MD研究者育成プログラム・リトリート(MRTプログラムの全国版),同じく8月に東京開催の関東MD研究者育成プログラム・リトリート(関東版)でそれぞれ口頭発表する坂本直也君(5年生 生化学第一教室所属)と毛塚大君(5年生 解剖学第三教室所属)がこれまでの研究の成果をまとめて堂々と発表してくれました。坂本直也君は「抗ウイルス因子APOBEC遺伝子型による抗HBV活性の比較」というタイトルで分子生物学を使った細胞培養を中心として得られたデータを,毛塚大君は「Deletion of ATF6α enhances Kainic acid-induced neuronal cell death in mice」というタイトルで遺伝子改変動物を用いて薬剤投与によって誘発した神経細胞死の詳細なデータを披露してくれました。参加してくれた学生さんからは数多くの質問やコメントが寄せられましたが,二人とも質疑にもしっかりと答えていて逞しい限りでした。発表の後は,井関尚一先生(医薬保健学域長)から今回の学内リトリートの感想と学生さんへ激励と熱い思いを述べていただきました。その後,懇親会が開催され,出席者全員の自己紹介や感想,今後の意気込みなどが述べられました。今回は,お隣の富山大学医学部の4年生と2年生の学生さん2人の参加もあり,今後は学内だけに留まらず近隣のエリアも巻き込んで,さらに拡大・発展しそうな金沢大学医学類MRTプログラムの将来像が目に浮かぶリトリートとなりました。本リトリート開催にあたりまして医王保護者の会,十全医学会,未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2013/09/24
17:00〜20:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

平成25年9月24日(火)午後5時から約3時間半にわたり第二回MRTプログラム・リトリートが医学図書館2階の十全記念スタジオにて開催されました。今回は,前回と異なり4研究室の研究内容の紹介と,この夏に開催された全国MD研究者育成プログラム・リトリート(MRTプログラムの全国版に相当)と関東MD研究者育成プログラム・リトリート(関東版)の報告会となりました。機能解剖学の尾崎教授は痛みの研究について,脳・肝インターフェースメディシンセンターの井上教授は糖尿病における肝糖産生を,環境生態医学・公衆衛生学の中村教授はスーパー予防医科学の取り組みを,そして最後に脳老化・神経病態学の山田教授からは痴呆の研究と予防・治療について丁寧に分かり易く説明していただきました。参加の学生さんからは大変重要な基本的な質問から発表された先生を困らせる質問まで幅広い活発な質疑応答となりました。そして,全国・関東リトリートの報告は河崎教授からなされ,来年度以降の全国リトリートには是非本学からも参加・発表しようという決意を述べられました。学生さんの心にも響いたと思います。今回の参加者は約50名で医学類2年生が中心でした。発表の後は,懇親会が開催され,出席者全員の自己紹介や今回のリトリートについての感想,今後の意気込みなどが述べられました。前回同様,本リトリート開催にあたりまして医王保護者の会,十全医学会にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2013/07/23
17:00〜19:00
医学図書館2階 十全記念スタジオ

第一回MRTプログラム・リトリートが平成25年7月23日(火)午後5時から医学図書館2階の十全記念スタジオにて開催されました。今回の演者は計5名で各15分間の口頭発表でしたが,それぞれ個性的な発表で内容的にも大変素晴らしいものでした。医学類学生として研究に携わること・触れることの楽しさ,感動,重要性,意義,勉学との両立のことなど実際の経験から感じたことも素直に語ってくれました。具体的な内容は,餌取慶史君(4年生)は生理学第二教室で遺伝子改変マウスを使って睡眠周期の変動を観察したデータを発表し,平井忠幸君(5年生)は遺伝子改変動物学教室で作製されたIgA腎症モデルマウスにガラクトース糖転移酵素を細胞特異的に戻した時の腎障害の改善効果を発表してくれました。また,毛利公美さん(5年生)は生理学第一教室で精力的に解析されている血管内皮細胞の機能維持に重要なPI3K-C2αと脱リン酸化酵素MTMs(myotubularin)の研究を詳細に解説してくれ,杉浦英恵さん(6年生)は生化学第二教室で行っている糖尿病合併症に関わる受容体の膜上での切断を狙った薬剤ライブラリースクリーニングの結果を発表してくれました。最後に後藤久典君(6年生)が3週間の短期ではありましたが米国ハーバード大学医学部にサマーステューデントとして滞在し経験したことを報告してくれました。全員が質疑にもしっかりと答えていて逞しい限りでした。今回の参加者は60名を超えていました。発表の後は,懇親会が開催され,出席者全員の自己紹介や今回のリトリートについての感想,学生さんからはMRTプログラム参加についての疑問や不安点,そして期待に関する質疑応答がありました。次回第二回MRTプログラム・リトリートの開催を9月に予定していることを最後に案内し,本会は盛会裏に終了しました。本リトリート開催にあたりまして医王保護者の会,十全医学会にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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