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Medical Science入門

2017/05/09
16:30〜17:30
MRTプログラム説明会
 

平成29年5月9日(火)MRT説明会が午後4時30分から約1時間にわたり医学類第一講義室で開催されました。MRT参加中の学生さんが企画・運営し,医学類1年生を中心におよそ80名の参加者がありました。血管分子生物学の森田英典くん(医学類4年)の開会宣言に始まり,まずは三枝理博先生よりMRTの概要の説明がありました。その後,実際にMRTで研究活動に参加している先輩たちより,それぞれの研究室の紹介等が行われました。血管分子生理学から中村紗都さん(医学類3年),再生分子医学から手塚聡くん(医学類3年),分子遺伝学から山田智彦くん(医学類3年),脳神経医学からの森田一矢くん(医学類3年)が発表し,自分がなぜMRTに参加したのか,MRTの魅力などを分かりやすく紹介してくれました。その後,神経分子標的学の鍛治稔くん(医学類5年)と血管分子生物学の高山秀雄くん(医学類5年)からラボツアーの概要についての説明がありました。最後に医薬保健学総合研究科長である堀修先生から,MRT説明会に出席してくれた学生の皆さんにメッセージが送られ,大盛況のうちにお開きとなりました。今回,説明会に出席してくれた学生さんには「2017年ラボツアーアンケート」が配布されました。このアンケートにはラボツアーに賛同している研究室一覧が記載されており,学生さんは興味のある研究室を複数選ぶことができます。後日,アンケートを集計し,ラボツアーが開催される予定です。本説明会開催にあたりまして医王保護者の会,十全医学会,未来医療研究人材養成拠点形成事業にご後援いただきましたことを改めまして感謝申し上げます。

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2016/04/19
16:30〜17:30
MRTプログラム説明会
 

4月19日(火),新1年生を主な対象としたMRTプログラムの説明会が行われました。今回はMRT4年生代表の鍛治稔君(神経分子標的学所属),高山秀雄君(血管分子生物学所属)が中心になって企画しました。まず初めに,河崎洋志教授(脳神経医学)よりMRTプログラムの概要を説明していただきました。続いて遠山友希君(6年生神経分子標的学所属)が自身の体験を基に,MRTプログラムに参加した経緯,授業や部活,アルバイトとのやりくり,MRTの魅力などについて語ってくれました。続いて,つい最近まで1年生だった森田一矢君,南川真季さん(2年生脳神経医学所属)が,研究室での実験やメンバーとの交流など,MRT活動のある学生生活について,いろいろなアドバイスを交えて話してくれました。説明会終了後も多くの参加者が会場に残り,遠山君,森田君,南川さんやMRT担当教員にいろいろな質問をしていました。後日行われるラボツアーへの参加申込みも多数ありました。1年生を中心に約60人の1〜3年生の参加があり,大変充実した説明会となりました。

2016/01/19
16:30〜17:30
ヒトゲノム多様性と疾患・形質
田嶋敦(革新ゲノム情報学)

1月19日(火),メディカルサイエンス入門の第22回のセミナーが「ヒトゲノム多様性と疾患・形質」のタイトルで田嶋敦教授(革新ゲノム情報学)により行われました。まず初めに,ヒトを対象にした遺伝学や,遺伝学の定義などを概説された後,ゲノム・DNA・遺伝子の関係について説明されました。ゲノムの定義や染色体の構造など,遺伝学を語る上で基本的な事項の解説をされました。続いてゲノムの多様性について述べられました。ヒトゲノムの完全解読以降,DNAシークエンシング技術の急速な進歩により,2014年には1人あたり約1,000ドルのコストで迅速にゲノム配列を読めるようになったことなどを紹介されました。約30億塩基対のヒトゲノムには1,000万以上の遺伝子多型(SNPs)が存在し,大規模ゲノムコホート時代に入った現在では,個人のDNA配列の違いから病気の成因が分かるようになったことなどを解説されました。さらに、ゲノム多様性と疾患・形質についても説明されました。遺伝性神経疾患の原因遺伝子の同定や,ヘテロ接合性高コレステロール血症におけるde novo変異の発見などご自身の研究成果を紹介されました。続いて,多因子疾患における遺伝子型と表現型の複雑な関係について,具体例を挙げて分かりやすく概説されました。また、原因遺伝子についての仮説を必要としない全ゲノム関連解析(GWAS)により多因子疾患のリスクアレルを効率的に同定できるようになったことなどを説明されました。最後に研究室の紹介があり,研究の目標や狙いについて述べられました。今回は計6名の参加者があり,活発な質疑応答も行われ,有意義なセミナーとなりました。

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2015/10/27
16:30〜17:30
放射性医薬品による癌の内照射療法
絹谷清剛(バイオトレーサ診療学)

10月27日(火),メディカルサイエンス入門の第21回のセミナーが「放射性医薬品による癌の内照射療法」のタイトルで絹谷正剛教授(バイオトレーサ診療学)により行われました。まず初めに,核医学(現・バイオトレーサ診療学)という講座が日本で最初に金沢大学に設立されたという歴史があること、また現在、核医学講座を持つ大学医学部は日本に4校だけであることを紹介されました。また、「核医学」や「放射性物質」などと聞くと、怖いイメージを持つ人がいるが、我々の体内や食材にも微量の放射性同位元素が元々含まれており、医療で適切に使用される範囲では全く危険性がないことを説明されました。このような「核医学」や「放射性物質」に関する基本的な事柄につき丁寧に分かりやすい言葉で解説されました。続いて、具体例として、褐色細胞腫や一過性脳虚血、アルツハイマー病、骨髄腫、バセドウ氏病などの放射性化合物を用いたイメージング・画像診断や、内照射療法(アイソトープ治療)の例を挙げられ放射性医薬品を使用するメリットを説明されました。核医学では、形態ではなく機能を画像化するので、最近のコンピューター画像化システムの進歩に伴って診断がより容易に行えるという特徴も述べられました。また、内照射療法においては腫瘍細胞などの病巣のみをピンポイントで狙い撃ちして殺すことができ、さらに、その画像化とともに病巣の状態を直接目で見ながら治療を行えるという有利点を概説されました。最後に、放射性化合物による分子イメージングをマウスなど小動物に適用した研究例が紹介され、光イメージングなど他の手法に比べても検出感度が著しく高く優位性があるということを説明されました。今回は,計6名の参加者ではありましたが有意義なセミナーとなりました。

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2015/05/19
16:30〜17:30
Host parasite interactions:
腸管原虫微生物叢
所正治(寄生虫感染症制御学)

5月19日(火),今年度最初の開催となるメディカルサイエンス入門の第20回のセミナーが「Host parasite interactions:腸管原虫微生物叢」のタイトルで所正治先生(寄生虫感染症制御学)により行われました。まず初めに,寄生虫学における研究対象としての代表的な病原性寄生原虫とそれによる疾患について,病気を起こさないタイプの非病原性寄生原虫についても説明されました。その中で,マラリアが日本において最後まで残っていたのはここ石川県であるという歴史について紹介されました。その後,赤痢アメーバとクリプトスポロジウムにおける創薬について,ご自身のこれまでの研究データに基づいた治療薬開発の経過と将来展望について述べられました。そして,寄生虫学教室が得意とされ,永年に亘り継続されている,具体的にはインドネシアにおけるフィールドワークについて,写真を見せながら現地の生活や暮らしを詳細に紹介されながらお話しをされました。最後に,環境が綺麗になって寄生虫感染が現在ほとんど撲滅された我々日本人,ほとんどの人々が寄生虫に感染している途上国の人々,本来ヒトにとっての正常環境は何か?という偉大なテーマについても取り上げられました。今回は,計13名の参加者があり,学生さんからの質問もあり有意義なセミナーとなりました。

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2015/02/10
16:30〜17:30
発がんと炎症
(Cancer and Inflammation)
大島正伸(腫瘍遺伝学研究分野)

2月10日(火)メディカルサイエンス入門の第19回のセミナーが「発がんと炎症(Cancer and Inflammation)」のタイトルで大島正伸教授(がん進展制御研究所 腫瘍遺伝学研究分野)により行われました。まず初めに,日本におけるがんの疫学について,がんによって年間約35万人が死亡することを述べられました。その後,がん基礎研究の歴史的報告が今からちょうど100年前の1915年に日本からなされたこと,特に山極・市川両博士によってなされたウサギ耳介へのコールタール塗布による化学発癌研究について,内容の詳細を熱く語られました。さらに,ニワトリのラウス肉腫ウィルスの発見の歴史とがん遺伝子Srcについても解説されました。その後,がん遺伝子,がん抑制遺伝子の役割と機能を説明するモデルとして,大腸がんにおける多段階発がん(Vogelgram)説を紹介されました。現代においては,ゲノムシークエンス技術の進歩と改良とともに,多くの遺伝子変異が様々ながんで見つかっており,なかでも大腸がんでは平均70個くらい発見されているという2013年Scienceの論文のデータを示されました。続いて,がんのドライバー遺伝子,パッセンジャー遺伝子の説明と,先生ご自身で作製・解析されたApc遺伝子変異導入によるマウス腸管腫瘍のデータを示されました。後半は,炎症とがん発生について,抗炎症薬アスピリンによる大腸がん発生抑制のNEJM1991年の大規模疫学データを示されました。がんによる炎症と,損傷による炎症との共通点について,ドイツの病理学者ウィルヒョウが150年も前にすでに報告している事実を述べられました。さらに,抗炎症薬による発がんの予防の可能性や,最近のCOX-2選択的阻害薬についても,その効果と副作用の観点から詳細に解説されました。今回は,計12名の参加者があり,学生さんからの積極的な質問もあり有意義なセミナーとなりました。

2015/01/20
16:30〜17:30
ホルモンと細胞分化
井関尚一(組織発達構築学)

1月20日(火)メディカルサイエンス入門の第18回のセミナーが「ホルモンと細胞分化」のタイトルで井関尚一教授(組織発達構築学)により行われました。まず初めに,ホルモンの基本的な概念や分類,構造,作用機序について概説されました。続いて,ホルモン作用発揮のための細胞側受容体の存在と,代表的な細胞内シグナル伝達機構について解説されました。具体例として,ステロイドホルモンの一つであるアンドロゲンとげっ歯類の唾液腺の発達分化について,アンドロゲン効果によって顎下腺の線条部導管細胞から顆粒性導管細胞へ転換することを示されました。アンドロゲンが作用するための受容体,アンドロゲン受容体遺伝子座はX染色体にあり,その細胞内シグナル伝達機構には古典的経路とそれ以外の非古典的経路があるということを述べられました。実験的に,雄のアンドロゲン受容体ノックアウトマウスの表現型を調べてみると,予想通り顆粒性導管細胞が出現しないことが証明され,さらにテストステロン投与を行っても顆粒性導管細胞に分化誘導が生じないことを示されました。しかし,このマウスに甲状腺ホルモンT4投与によって顆粒性導管細胞に分化することが分かり,アンドロゲンと甲状腺ホルモンの細胞内シグナル伝達に共通パスウェイが存在することを予想し,現在,遺伝子マイクロアレイ解析や細胞内シグナル特異的阻害薬を用いて研究中であることを熱く語られました。今回は,1年生を中心に計110名の参加者で会場は熱気に溢れていました。

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2014/12/09
16:30〜17:30
細菌の遺伝子発現調節と感染戦略
大谷郁(細菌感染症制御学)

12月9日(火)メディカルサイエンス入門の第17回のセミナーが「細菌の遺伝子発現調節と感染戦略」のタイトルで大谷郁講師(細菌感染症制御学研究分野)により行われました。まず初めに基本的な細菌の大きさ,存在する場所とその数,平均的な遺伝子数や塩基数などについて述べられ,その後,具体例として,先生がご専門とされているウェルシュ菌の説明をされました。嫌気性菌で食中毒菌であるウェルシュ菌の血液寒天培地でのコロニーの写真とともに,ガス壊疽の患肢の写真も提示されました。この菌は培養条件が良いと世代交代時間が最短8分と非常に短いのが特徴で,感染後3時間でもかなりのガス壊疽の状態になるとのことでした。さらに,先生自らのゲノム解析結果から,ウェルシュ菌ゲノムは約300万塩基対からなり,遺伝子数は2,660から構成されていること,システイン,グリシンやセリン以外のアミノ酸合成ができないなどの特徴を示されました。つまり,この菌が生存するには外界からのアミノ酸獲得が不可欠であること,そのための発酵系の遺伝子群がゲノム上に多くあることを説明されました。また,ガス壊疽を起こすスイッチとしての装置である,つまり関連遺伝子群の転写発現に関わるVirS-VirR系についても詳細に述べられました。最後に,菌の生息密度などを感知して,それに応じて物質の産生をコントロールし菌同士で情報伝達を行うクオラムセンシング機構を概説されました。今回は,計6名の参加者でしたが内容の濃い活発な質疑応答が繰り広げられました。

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2014/11/11
16:30〜17:30
癌の分子標的遺伝子を探る
大井章史(分子細胞病理学)

11月11日(火)メディカルサイエンス入門の第16回のセミナーが「癌の分子標的遺伝子を探る」のタイトルで大井章史教授(分子細胞病理学研究分野)により行われました。まず,癌の原因となる遺伝子変化について概説され,その中でも特に先生が得意とされているAmplification(遺伝子増幅)の話を中心にされました。はじめに蛍光色素で標識したDNAプローブを用いたFluorescence in situ hybridization (FISH)法の手法を紹介され,具体例として胃癌細胞株でのHER-2,FGFR2について,実際の胃癌症例についての結果とその読み取り方についても分かり易く解説されました。がんにおける遺伝子Amplificationには大きく3種類があり,Low level,Homogenous staining region (HSR),Double minute chromosomes (DMs)があることを図を使って力説されました。最近では,数多くの分子標的薬やヒト型抗体にみられる生物製剤ががん治療の臨床現場に登場し,病理診断,特に分子病理診断から治療方針が選択されるということも先生独特の語り口調で話されました。今回は,残念ながら1年生の参加者はありませんでしたが,合計で11名の参加者がありました

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2014/10/14
16:30〜17:30
脳神経機能とin vivo分子イメージン
 
 
 
柴和弘(学際科学実験センター・トレーサー情報解析分野)

10月14日(火)メディカルサイエンス入門の第15回のセミナーが「脳神経機能とin vivo分子イメージング」のタイトルで柴和弘教授(学際科学実験センター・トレーサー情報解析分野)により行われました。まず,in vivoイメージング装置の概説をされ,SPECTとPETの原理と特徴を簡単に説明されました。その中で,金沢大学でも利用できる小動物用の断層撮影装置を紹介されました。この装置では,RIが局在する場所から検出器までの位置が近いため,マウスやラットの画像がヒトの画像よりも高解像度で撮影できる長所を強調されました。1つめのテーマとして,アルツハイマー病の分子イメージングによる早期診断及び発症原因の解明について説明されました。アルツハイマー病研究において,脳血流や糖代謝のイメージング,アミロイドβのイメージング,タウイメージングを順に説明され,そのアルツハイマー病の診断への応用について解説されました。また,アセチルコリン神経系をターゲットにしたイメージングとして,アセチルコリントランスポーターのイメージングについても紹介されました。2つめのテーマとして,遺伝子治療モニタリング用分子イメージング剤の開発の話をされました。治療蛋白質と細胞表面に発現するレポーター蛋白質を一緒に遺伝子導入して細胞に発現させることにより,RI標識分子を用いて細胞表面のレポーター蛋白質をイメージングすることで遺伝子導入の効率をモニタリングすることを小脳を例に説明されました。最後に,脳神経機能変化の可視化による広汎性発達障害の重症度診断法の開発について,自閉症モデル動物を用いた研究を例に説明されました。今回は1年生の出席者が少なく,3年生以上の学生を合わせて10名の参加者がありました。

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2014/06/10
16:30〜17:30
がん幹細胞
 
 
 
後藤典子(がん進展制御研究所・分子病態研究分野)

6月10日(火)メディカルサイエンス入門の第14回のセミナーが「がん幹細胞」のタイトルで後藤典子教授(がん進展制御研究所・分子病態研究分野)により行われました。まず,日本における乳がんの疫学について,特に罹患率や予後,再発・転移についての現状と解決すべき課題につき説明されました。その中で,特に乳がんの生命予後を決定づける再発という問題を考える上で,がん幹細胞の概念を導入すると理解しやすいということを述べられました。そして,現在のがんの成り立ちの概念は,“蜂社会”のようなことを考えれば分かりやすく,女王蜂をがん幹細胞と置き換えて働き蜂が大量に生まれてきて“蜂社会”が形成される,つまりがん組織が形成されるとことを模式的に解説されました。がん幹細胞は,特に先生が実験に使用された乳がん幹細胞は特殊な培養条件下ではスフェアといわれる細胞の塊を作ること,転写因子NFkBが核に移行し活性化していることを示されました。さらに,そのようなNFkBの活性化を説明するのにHeregulin-HER2/HER3リガンド受容体系,IGF2-IGF1Rリガンド受容体系が関わっている可能性についても詳細に説明されました。IGF2に対する中和抗体がスフェア形成能を大きく低下させることで,今後の再発治療に応用できる可能性を述べられました。今回は,肉眼解剖学実習で残念ながら2年生の参加者はありませんでしたが,合計で18名の参加者がありました。

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2014/05/13
16:30〜17:30
生体防御反応の分子基盤
 
 
 
向田直史(がん進展制御研究所・分子生体応答)

5月13日(火)メディカルサイエンス入門の第13回のセミナーが「生体防御反応の分子基盤」のタイトルで向田直史教授(がん進展制御研究所・分子生体応答)により行われました。まず,生体防御反応である炎症の概念について,具体的にかつ分かり易く紹介されました。そして,急性炎症反応・慢性炎症反応の違い,それに密接に関わる白血球,血管内皮細胞との関わりについて動画を駆使され説明されました。特に,白血球と血管内皮細胞との関係で,炎症が生じている場所へ白血球が遊走する分子メカニズムを,ローリング,接着分子,内皮細胞間タイトジャンクション,ケモカインをキーワードに解説されました。このような炎症細胞の遊走のステップにおいて,実は未だに解明されていない現象が多いこともお話しされました。さらに,向田先生が最も得意とされている白血球を遊走する活性化因子,ケモカインの歴史とその種類,分子構造,機能についても詳細に熱く解説されました。最後に,がんと生体反応・炎症反応について最近のアップデートについても紹介されました。今回は,新入生である1年生を中心に合計20名の参加者がありました。

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2014/02/18
16:00〜17:30
遺伝子改変動物の作出と解析方法
 
 
 
浅野雅秀(学際科学実験センター・遺伝子改変動物学)

2月18日(火)メディカルサイエンス入門の第12回のセミナーが「遺伝子改変動物の作出と解析方法」のタイトルで浅野雅秀教授(学際科学実験センター・遺伝子改変動物学)により行われました。まず,発生工学技術の歴史を交えて遺伝子改変動物の基礎について話されました。ノックアウトマウスの作出については,ES細胞,相同組換え,キメラマウスの作出方法,さらに,コンディショナル・ノックアウトまで多岐にわたり解説をされました。後半は,「糖鎖は様々な生命現象の鍵となっている」と題して,ガラクトース糖転移酵素β4GalTファミリー遺伝子のノックアウトマウスの作出と解析から得られた知見を話されました。β4GalT-1のノックアウトマウスでは,IgAのN型糖鎖の欠損によるIgAの凝集と免疫複合体形成のために腎臓の糸球体へのIgA沈着を引き起こし,IgA腎症を発症することを示されました。β4GalT-5のノックアウトマウスは,ラクトシルセラミド合成が低下するため胚体外組織の形成異常が生じて胎生致死になることを示されました。ガラクトース糖転移酵素が様々な生命現象に関連し,その解明に遺伝子改変動物が大きく貢献することを示されました。今回は,合計9名の参加者がありました。

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2014/01/14
16:30〜17:30
グリケーションと細胞応答
山本博(血管分子生物学)

1月14日(火)メディカルサイエンス入門の第11回のセミナーが,山本博教授(血管分子生物学)により「グリケーションと細胞応答」と題して行われました。今回は特別講義と重なったために残念ながら1年生の学生は参加できず,2年生を中心に7名の参加者がありました。まず,メイラード反応や糖化反応とも称されるグリケーション反応が,生体内で必須の糖質であるD-グルコースの化学構造に基づき非酵素的な反応を介して起こることを概説され,その反応消去系の生体内装置についても述べられました。グリケーション反応は老化,酸化ストレス,糖尿病血管合併症や動脈硬化をはじめとする様々な疾患の発症に関わる悪い面のみならず,侵入病原体に対する防御機構やプロテアソームの活性化,シャペロン機能の増強などの生理的作用面があることも解説されました。その後,グリケーション反応の最終産物であるAGE(advanced glycation end-products)とその受容体であるRAGE(receptor for AGE)系が関わる病態についても詳細に説明されました。学生からは,糖尿病血管合併症に関する質問がされました。

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2013/11/12
16:30〜17:30
同種免疫の抗腫瘍効果
中尾眞二(細胞移植学)

11月12日(火)メディカルサイエンス入門の第10回のセミナーが,中尾眞二教授(細胞移植学)により「同種免疫の抗腫瘍効果」と題して行われました。今回は2年生を中心に7名の参加者がありました。まず,日本において1970年代にはじめて造血幹細胞移植が行われたのがこの金沢大学であることを話され,本学の血液学教室が歴史にその名を残してきたことを強調されました。そのような歴史とともに,同種造血幹細胞移植の実際の方法と考え方を説明されました。治療成績については,1990年代から2011年までに国内で行われた54,265例の初回移植の5年生存率が白血病,リンパ腫,骨髄腫を含めた全体でも約50%であるという現状を述べられました。その後,同種免疫による副作用である移植片対宿主病,免疫反応を逆に利用した抗腫瘍効果についても解説されました。最後に,マウスの実験から見いだされ,現在ヒトに応用されるようになった移植後大量シクロフォスファミド投与を用いたHLA半合致移植の有効性についても話されました。学生からは,移植免疫に関する質問やシクロフォスファミドに関する質問がされました。

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2013/10/15
16:30〜17:30
脳神経系の形成メカニズムをひもとく
河ア洋志(脳細胞遺伝子学)

10月15日(火)メディカルサイエンス入門の第九回のセミナーが「脳研究のススメ」のタイトルで河ア洋志教授(脳細胞遺伝子学)により行われました。まず,脳の臨界期について脳が柔らかく変化できる時期であるということを概説され,具体例として視覚について取り上げられ,臨界期と脳の可塑性について分かりやすく説明されました。後半は,遺伝要因,環境要因が脳に与える影響について解説された後,現在教室で最も“熱い”状態の研究内容「生命体にとって最大ともいえる環境変化である出生」についてマウスを使った体性感覚系,視覚系の変化に及ぼす影響につき熱く語られました。今後はこのような研究が精神疾患や発達障害などの病態の解明に繋がる可能性があること,健全な出生の意義の理解にも役立てたいと述べられました。今回は,合計17名の参加者がありました。

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2013/10/01
16:30〜17:30
小胞体ストレスと神経系疾患
堀修(神経分子標的学)

10月1日(火)メディカルサイエンス入門の第八回のセミナーが堀修教授(神経分子標的学)により「小胞体ストレスと神経系疾患」のタイトルで行われました。まず小胞体ストレスの概念について詳しく説明され,脳虚血障害時における神経細胞,グリア細胞の反応とその生存についての違いを実験データから示されました。さらに,その違いを説明する遺伝子群について自ら見いだされた分子について詳細に解説されました。続いて,動物実験による検証として,ATF6ノックアウトマウスの脳虚血後のアストロサイトの障害,パーキンソン病モデルでの反応についても熱く語られました。最後にフラボノイドであるタンゲレチンによる小胞体ストレス解除と神経細胞保護作用についてもGRP78の防御系を活性化することで説明可能であると述べられました。「とりあえず実験を始めてみる」“すすめ”を参加学生に語られセミナーは終了となりました。今回は,一年生11名,二年生7名の合計18名の参加者がありました。

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2013/06/25
16:40〜17:40
臨床医学と基礎研究:双方向性の視点
和田隆志(血液情報統御学)

6月25日(火)にメディカルサイエンス入門の第7回のセミナーが,和田隆志教授(血液情報統御学)により「臨床医学と基礎研究:双方向性の視点」と題して行われました。2名の5年生を含めて14名の参加者がありました。1)双方向性の視点の重要性,2)偶然を必然にすること,3)未来の教科書を書き換えること,といった内容を和田先生自身の経験も踏まえてお話しされました。また,留学の意義についても強調されました。学生からは,臨床医と研究者の両立に関しての質問が出されました。セミナーの最後にワクワクするような毎日を送るように,和田先生から学生達へエールが送られました。

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2013/06/11
16:40〜17:40
遺伝子配列を変える事による感染防御機構
村松正道(分子遺伝学)

6月11日(火)メディカルサイエンス入門の第六回のセミナーが村松正道教授(分子遺伝学)により「免疫:病原体から私達を守る防御システム」のタイトルで行われました。まず自然免疫と獲得免疫の違いについて分かりやすく説明され,後半は獲得免疫系の究極の防御因子である抗体の作られ方を遺伝子の変化から解説されました。VDJ組換え,高頻度突然変異,クラススイッチと遺伝子を変えることで多種多様な分子を認識することができる抗体が生まれ,さらに抗原に出会うことで機能強化型抗体になることを話されました。合計28名の参加者がありました。

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2013/05/14
18:00〜19:00
がんと遺伝子・医薬と志
松本邦夫(がん進展制御研究所)

平成25年5月14日(火)メディカルサイエンス入門の第五回セミナーが松本邦夫教授(がん進展制御研究所・腫瘍動態制御研究分野)により「がんと遺伝子と分子標的医薬」というテーマで行われました。2年生のみ4名の参加者がありました。ノーベル賞を受賞したバンティングとベストによるインスリン発見の話を皮切りに,がんを引き起こすがん遺伝子の発見とその分子機構の解説をされました。さらに,グリベックやイレッサといったがんの分子標的薬を例に,特定の分子を標的にすることでがんを抑制することができることを説明されました。セミナーの最後に,こうした新しいがんの治療薬が基礎研究の成果から生まれたことを強調されました。

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2013/04/16
18:00〜19:00
ヒトレトロウイルスの起源
市村宏(ウイルス感染症制御学)

平成25年4月16日(火)メディカルサイエンス入門の第四回セミナーが市村宏教授(ウイルス感染症制御学)により「ヒトレトロウイルスの起源」というテーマで行われました。今回は市村教授のご厚意により医学類1年生版と2年生版の2回構成となりました。合計約10名の参加者がありました。市村教授は,遺伝学・疫学的アプローチを用いたエイズの原因ウイルスHIV-1とHIV-2の起源について,サルのウイルスがどのようにヒトに感染するようになったのかを,自らの研究によるカメルーンでの成果とともに分かりやすく熱く解説されました。また,エイズウイルスに対する宿主因子をターゲットとした新しいエイズ治療法の可能性についても解説をされました。

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2013/01/22
16:30〜17:30
ES細胞と再生医学
横田崇(再生分子医学)

1月22日(火)メディカルサイエンス入門の第三回のセミナーが横田崇教授(再生分子医学)により「ES細胞と再生医学」のテーマで行われ,合計14名の参加者がありました。山中教授がノーベル賞を受賞されたiPS細胞を含めて,ES細胞研究の歴史を交えた話をされました。学生が再生医学への応用についての質問をし,横田先生は,「再生医学への応用にはいくつも課題が残されているが,その解決には初期化の起こるメカニズムの解明等の基礎研究がまだ必要である。」と答えました。

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2012/11/13
16:30〜17:30
脳内物質の探索とその機能の探求
桜井武(分子神経科学・統合生理学)

11月13日(火)メディカルサイエンス入門の第二回が櫻井教授(2生理)により開講され,感情,情動,睡眠覚醒,摂食のメカニズムに関する最先端研究の一部が分かりやすく紹介されました。計22名の参加者があり熱心に聞き入っていました。

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2012/10/09
16:30〜17:30
細胞のコミュニケーションとその異常
多久和陽(血管分子生理学)

メディカルサイエンス入門第一回が10月9日(火曜日16:30〜17:30)に開催され,1年生,2年生合わせて約40名の学生が参加し,多久和教授(1生理)による”細胞のコミュニケーションとその異常”の講演を熱心に聴いていました。終了後には,講師の先生に熱心に質問する学生もいました。また,数名の学生から早速,MRTプログラム参加について,本プログラム担当教員の山本靖彦教員(2生化),多久和教員に相談 がありました。

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医学類長からのメッセージ

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